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カダフィ、デモ隊に‘空中爆撃’虐殺劇

原文入力:2011-02-22午後09:00:13(1183字)
トリポリで極限衝突…安保理緊急会議 招集

チョ・イルジュン記者

←ムアマル・カダフィ リビア最高指導者

極端な流血鎮圧に進むのか?
リビア反政府デモが首都トリポリまで本格的に広がりながら、21日(現地時間)ムアマル・カダフィ政権がデモ隊に空軍機を動員した無差別空襲まで浴びせているという証言が出てきた。トリポリなど首都圏はカダフィの最後の砦でありデモ隊と政権は今や最後の運命を賭した対決に入った様相だ。

現在まで死亡者が多ければ400人を越えたという報道が出てきた中で、トリポリ住民アデル ムハマド サルレは21日、アラブ衛星放送<アルジャジーラ>との生中継放送で 「想像もできない事態が起きている。戦闘機とヘリコプターらが20分間隔で空襲を浴びせていて数多くの人々が死んだ」と話した。彼は「当初、空襲は葬式を狙ったものだった」とし「今でも攻撃が続いている。動くものは何でも目標物だ」と急迫した状況を伝えた。また別の住民は<AFP>通信との電話通話で「武装勢力が銃器を無差別乱射する虐殺が広がっている」と主張した。

リビアと近接した地中海の島国マルタ当局はこの日「リビア空軍の1人乗ミラージュ戦闘機操縦士2人がトリポリとベンガジのデモ隊を攻撃しろとの上部の命令を拒否し各々飛行機で亡命してきた」と明らかにした。

リビア国営放送は22日「いくつかの都市で虐殺があったという主張があるが、私たちは心理戦の一環である噂と嘘に対して戦わなければならない」と主張した。先立って前日にはカダフィの次男サイプ イスラムが国営放送に出演し「リビア政府軍が人口密集地域から離れた都市近郊の武器庫を爆撃した」としデモ隊爆撃説を否認した。

カダフィは22日明け方2時、国営放送に突然出演し「私はベネズエラでなくトリポリにいる」として‘健在’を誇示したが、現在 デモ隊はベンガジ、シルテ、トゥブルクなど伝統的に野党が強い東部地域10都市を事実上 掌握したと知られた。

国連安全保障理事会は22日、緊急会議を開きリビア状況を議論する予定だと国連スポークスマン室が伝えた。パン・ギムン国連事務総長はこの緊急会議でデモ隊保護のためにリビア上空に一種の‘飛行禁止区域’を設定する問題などが議論されると話した。
一方、リビア第2の都市であるベンガジの韓国企業建設現場にいる我が国の勤労者100人余りは空港が閉鎖され市を抜け出す陸路も大部分が詰まり、事実上孤立状態に陥ったと知られた。

チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/464737.html 訳J.S