原文入力:2011-02-11午後07:39:53(1315字)
28年ぶりに軍最高指揮官20人余り 会義
ムバラク不参加 "事実上のクーデター" 分析も
リュ・ジェフン記者
エジプト政権とデモ隊の間で中立的な態度で綱渡りしてきた軍部が前面に出ている。ホスニ・ムバラク大統領が即刻退陣は拒否したが、軍がすでに権力を掌握したという分析まで出ている。
軍部は11日午前(現地時間)、ムハマド タンタウィ(76)国防長官主宰でサミ エナン(63)合同参謀議長と陸・海・空・防空司令官など20人余りの最高指揮官が参加する軍最高会議を開きこの日に予定された最大デモに対する対策を協議した。前日の最高会議は「国家の守護のために必要な措置を取るだろう」という内容であり、クーデター時などに発表する‘1号コミュニケ’を発表した。軍最高会議の招集は6日戦争(3次中東戦争)が起きた1967年、10月戦争(4次中東戦争)が起きた1973年以後 28年ぶりだ。
10日エジプト国営テレビがすべてのプログラムを中断して放送した軍最高会議画面にはムバラク大統領や後継者のオマル スレイマン副大統領の姿はなかった。続けてエナン合同参謀議長とハサン アロエイニ カイロ防御司令官らはタフリール広場に現れ「今日すべての要求が充足されるだろう」と話し、デモ隊の歓呼を受けた。
10日夜、ムバラク大統領の対国民談話は軍部の約束に反するものだったが、権力をスレイマン副大統領に渡すという譲歩的な姿を示したことは米国だけでなく軍部の圧迫があればこそ可能だったという分析が優勢だ。カイロ所在のアル-アフラム政治戦略センターのナビル アブデル パタ研究員は「軍統帥権者のムバラク大統領が参加しない中で軍首脳部会議が開かれたという点は軍が権力を掌握したという意味」と分析した。
主要言論らも軍のこうした動きを「事実上のクーデター」と分析している。<AP>通信は軍が国益の最終守護者として位置を占めたことにより‘やわらかいクーデター’(soft coup)にひとまず成功したという分析を出した。<フォックスニュース>はエジプト軍高位関係者を引用し、元帥であるタンタウィ国防長官が率いる軍最高会議が権力を譲り受けることになるだろうと報道した。この消息筋はムバラクが辞任する場合、下院議長が継承し60日以内に選挙が実施されなければならないという憲法規定のために「憲法の枠外で」権力委譲がなされると話した。
現在、軍の動きは結局 ムバラクを救おうとするのではなく、1952年ナセル革命以後に確保された軍部の強大な影響力が保障されたエジプト体制の存続を狙ったと見られる。このような点で軍はデモ隊が大統領宮を掌握する民衆革命を放置したりデモ隊を強硬鎮圧するような極端な行動よりは、超憲法的クーデターを通じた事態掌握を狙っているという分析が出てくる。
リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr
原文: 訳J.S