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中国、稀土類 戦略的備蓄に出た

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/462166.html

原文入力:2011-02-07午後07:59:30(1004字)
内モンゴルに保存施設 10ヶ所 建設
貯蔵能力 10万t以上 拡大 予想

パク・ミンヒ記者

中国が ‘21世紀の黄金’ と呼ばれる稀土類の戦略的備蓄に出ている。全世界稀土類価格と供給に対する中国の影響力がより一層拡大するものと予想される。

中国の稀土類備蓄方案は詳しく公開されてはいないが、最近の中国政府と国営企業の発表、そして官営言論の報道などを総合した時、中国は約1年前に稀土類備蓄プログラムを始めたと<ウォールストリートジャーナル>が7日報道した。

中国政府は国土資源部主導で稀土類の主要埋蔵地である内モンゴル 包頭(バオトウ)で稀土類の備蓄を試験的に始め、昨年には中国全体稀土類輸出量3万9813t以上を備蓄できる稀土類貯蔵施設を建設した。 バオトウ地域には少なくとも10ヶ所の稀土類貯蔵施設が建設され、世界最大の稀土類生産業者である中国国営バオトウ スチールが管理している。中国官営言論らは稀土類の保存施設が最終的には10万t以上に拡大するだろうと報道している。

業界関係者たちは中国が稀土類輸出クォーターを継続的に減らしたことに続き、大規模戦略備蓄に出たことで、携帯電話、石油精製、電気自動車バッテリーなど稀土類を使う多くの産業分野の製品価格上昇につながるものと展望する。

全世界稀土類使用量の90%以上を供給する中国は、すでに昨年に稀土類輸出クォーターを9.3%ほど減らした。 稀土類鉱山に対する国家的な統制も強化している。 去る1月には江西省カン州地域の11ヶの稀土類鉱山を政府が直接管理、運営する方針だと発表した。

全世界稀土類推定埋蔵量1億1000万tの内、中国は半分程度を保有していると知られている。 汚染と費用問題などで稀土類採掘を中断した米国などが鉱山を再稼働するには十年余りかかると予想され、中国の稀土類市場独占が相当期間続くものと見られる。

最近、稀土類を巡る競争が熾烈化し、先端製品輸出国の韓国と日本も稀土類備蓄に出ており、ヨーロッパ連合(EU)も備蓄を考慮していると<ウォールストリートジャーナル>は伝えた。 北京/パク・ミンヒ特派員

原文: 訳J.S