原文入力:2011-02-07午前08:14:37(1667字)
市内随所 軍隊警戒強化で緊張感 依然
市民-軍隊 広場で依然対立
13日目 デモ 疲労感 歴然
カイロ空港・銀行は日常回復
チョ・イルジュン記者
6日午前(現地時間)、エジプト、カイロ空港では混乱も、革命の雰囲気も全く感じられなかった。我が国の地方空港程度の規模のカイロ空港は日常を回復したようだ。 実際、イスラム圏の平日が始まる日曜日のこの日、最近門を閉ざしたカイロ市内の銀行も営業を始めた。経由地のオランダ、アムステルダムで夜明けに乗った飛行機にあわせて30人余りの乗客がカイロ上空で感じた不安感とは全く違う雰囲気だった。
だが、カイロ都心のタフリール広場は違った。文字どおり ‘解放空間’になったタフリール(解放)広場には、眠らず夜を明かした市民と彼らが築いたバリケードが目に映った。周辺にはタンクや装甲車などが配置され軍隊の警戒が強化され緊張感が流れていた。広場近隣のホテルも正門が堅く閉ざされ、やっと人一人が出入りできる通用口を入ると、「保安が強化されたので理解して欲しい」 という外国言論人対象案内文が眼につく。
この日昼に進行されたオマル スレイマン副大統領と野党圏勢力の対話内容が具体的に知らされないまま、デモ隊は午後に再び結集し始めた。13日間にわたり続いた激烈なデモと極度の緊張、私服警察らの逮捕、政府側勢力との大規模流血衝突が相次ぎ疲労感が歴然としていたが、デモ隊はいっせいに 「(ムバラクは)立ち去れ、立ち去れ」 というスローガンを叫び、エジプト国旗を振り、市民の即興演説に歓声と拍手を贈り、淡い不安感を振り払い決意を新たにしていた。
デモ隊は前日、ホスニ・ムバラク大統領が執権民族民主党(NDP)の指導部を大挙退陣させたことに対し冷淡な反応を示した。 ムバラクの息子であり政策委員会委員長のガマルとサプワート エルシェリフ事務総長など党指導部が総辞職し、新しい事務総長兼政策委員会議長には野党圏とも比較的良好な関係を維持してきたという内科医出身の政治家 ホサム パドゥラウィが任命された。 しかしデモ隊らは「ムバラクの即刻退陣でないいかなる措置も化粧術に過ぎない」 と主張している。
前日デモ現場に現れたハッサン エルエイニ将軍などエジプト軍部指導者らは「あなた方には意志を自由に表現する権利があるが、エジプトの安定と秩序を守って欲しい」 として、バリケード撤収などを訴えたという。 だが、あるデモ隊が「ムバラクが立ち去らない限り、我々はここを離れない」 と話したように、いかなる協議案も現在ではデモ隊が簡単には受け入れない態勢だ。
ムバラク大統領は9月の大統領選挙時まで残った任期を終えるという態度だ。 5日、経済部署長官会議を主宰したのもこういう意志を内外に繰り返し誇示したものと分析される。 タフリール広場周辺には私服姿の警察官と保安機構要員らも相当数が配置されていると知られた。 大部分が言論人である外国人らは広場に集まったエジプト市民に個別的に話しかけることさえ慎重な状況だ。
先立って5日、筆者がカイロに入るために経由したオランダ、アムステルダム空港でもヨーロッパの搭乗客たちはエジプトの状況を伝える<CNN> <スカイニュース>などの画面から目を離せなかなった。 40代白人男性である空港シャトルバスの運転手は、筆者がカイロに行くと言うなり2度も「本当か」 と問い直した後「エジプト状況が非常に複雑だが大きな変化が進行中」 と評価した。 彼は「ムバラク政権がエジプトのデモ隊を鎮圧し(事態を)戻す可能性も少しあり心配だ」 として「気をつけて(取材と報道が)成功することを望む」 と注文した。 iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/462019.html 訳J.S