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"腐敗政権は立ち去れ" 民主化熱風 バルカン半島まで

原文入力:2011-02-07午前08:17:08(1484字)
セルビアも政府無能を叱責し国会前 7万人 デモ
アルバニア・ガボン・ヨルダン・イエメンまで ‘チュニジア革命’ 拡散

キル・ユンヒョン記者

←ますます広がる反政府デモ

 "我々は腹がへった。" 去る5日、のどかな太陽が姿を現わしたバルカン半島の中心国家 セルビアの首都 ベオグラード国会議事堂前に7万人余りのデモ隊が集まった。 <ロイター>通信は「この日 セルビア各地からバスに乗り数万人のデモ隊が集まった」 とし 「警察がデモ隊のために都心一部道路の車両通行を遮断した」 と報道した。 英国<BBC>もデモ隊が 「我々は腹がへった」 、「民主党は出て行く時だ」 という句が書かれた立て札を持ち終日デモを継続したと伝えた。

デモを組織した急進民族主義指向の野党(進歩党)党首トミースラブ ニコリッチは 「(チュニジアやエジプトなど) 世界の他の所では市民らが政府に ‘今はお前たちが我々の話を聞け’ と宣言している」 として 「私はここに集まった人々が正直でない政府に対し不満を抱いているという事実をよく知っている」 と叫んだ。 彼は政府側に 「2ヶ月以内に議会を解散し(当初2012年に予定された)総選挙も行わなければ国会前で連座座り込みを継続する」 と宣言した。

昨年12月、あるチュニジア青年の焼身で始まった ‘ジャスミン革命’ の余波が同じイスラム圏である北アフリカと中東を越えバルカン半島とサハラ南地域にまで上陸した。 これらは経済的には2008年世界金融危機以後に相次いだ経済難と物価急騰、政治的には政府の無能と腐敗または、長期独裁で苦痛を受けたという共通点を抱いている。

セルビアの与党である民主党は、ヨーロッパ連合(EU)加入を目標に2008年に執権したが、ヨーロッパ連合加入が遅れている上に2008年にまき起こった経済難が続き、2010年にはかろうじて1.5%の経済成長率を記録した。 隣り合ったアルバニアでも首都ティラナを中心に政府の腐敗と無能を叱責する退陣要求デモが2週間にわたり続いている。 先月28日に開かれたデモ隊3人の葬儀には何と10万人の反政府デモ隊が集結した。 野党支持者らは2009年に行われた総選挙を不正選挙と規定し早期総選挙を要求しているが、サリー ベリシャ総理は 「野党がチュニジア式蜂起をたくらんでいる」 として退こうとはしていない。

アフリカ、サハラ南部のガボンの首都リーブルビルでも先月5日、野党指導者アンドレ ウムバオバメが自ら大統領に就任し政府側と葛藤を生じさせている。彼は「(チュニジア市民革命の影響で)ガボン革命が進行している」 として国際社会がコートジボアールのアラサン ウアタラ当選者のように自身を公式大統領として認定することを促した。今回のデモの震源地であるアラブでもエジプト、ヨルダン、イエメンなどで大規模デモが続いている。

セルビア金属労働者のトゥラゴミール チュリッチ(56)は<ロイター>通信とのインタビューで「政府のむなしい公約と貧困、腐敗などに皆が大きな幻滅を感じている」 として、今回のデモが簡単には静まらないことを明らかにした。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/462022.html 訳J.S