原文入力:2011-01-20午後08:13:26(1739字)
米-中首脳‘南北対話再開’言及の意味
韓国には対話のハードルを低めることを 北には追加挑発 中止要求
米-中の役割分担の可能性…ウラニウム処理方向も変数
イ・ヨンイン記者
←19日(現地時間)ワシントン ホワイトハウスのイーストルームで開かれた共同記者会見でバラク・オバマ米国大統領が記者の問いに答えた後、次の番の胡錦濤中国国家主席の返事を誘う姿勢を取っている。 ワシントン/AP連合ニュース
バラク・オバマ米国大統領と胡錦濤中国主席の19日(現地時間)首脳会談後に両国が発表した韓半島関連共同声明を見れば、対話再開という方向性に対しては‘共感’、具体的な解決法は‘追加摸索’程度に要約できる。特に解決法摸索について韓国、北韓の役割を強調し、南北が受ける圧迫と負担しなければならない責任もそれだけ大きくなったと言える。
まず‘米-中共同声明’を紐解いてみれば、文章ごとに米-中の意見が折衝的に反映されている。例えば、‘韓半島平和・安定維持’と関連して、米-中は "韓半島緊張に憂慮を表わす" としつつも‘最近の事件に触発された’と表現し緊張高揚の責任を曖昧に残した。ただし、オバマ大統領は共同記者会見で「我々は北韓が追加挑発を避けなければならないということに同意した」と補充説明をし、‘共同声明’で不明に処理された挑発主体を明確にした。
←米-中首脳会談共同声明 韓半島関連内容
北韓のウラニウム濃縮プログラム(UEP)と関連しても "憂慮を表わした" として米国側の見解が強く反映されたが、‘北韓が主張した’という前提を付け事実判断を留保している中国側の立場も考慮した。また、UEP問題などを解決するために6者会談プロセスの早急な再開の必要性を明らかにし、中国側の意志に最大限配慮したが、そのために‘必要な措置の要求’に言及し非核化に対する北韓の真正性ある行動が必要だという米国意見も考慮した。
こういう米-中間の折衝にもかかわらず、両国共同声明には韓半島情勢を交渉局面へ切り替えなければならないという当為性が強く含まれている。多少原則的な水準だが、共同声明で韓半島緊張緩和の必要性と非核化の重要性を強調しているためだ。
オバマ大統領が共同記者会見での全ての発言で、北韓の核および弾道ミサイルの威嚇性を浮上させた点も逆説的に交渉の必要性を強調したものと見ることができる。
そのために両国は米-中間協議を土台に後続措置の用意に入るものと予想される。米国は韓国に対しては対話再開条件のハードルを下げるよう要求し、中国は北韓に追加挑発の中止と非核化のための最小限の行動を要求する米-中間での‘役割分担’がなされる可能性がある。
越えなければならない峠も少なくない。今のところ、北韓のウラニウム濃縮と関連して‘国際的対応’を強調している米国が、国連安全保障理事会(安保理)等にこの問題を再論議に付す可能性が残っている。
チャン・ヨンソク政治学博士は「対話に対する確実な展望を北韓が持てなければ(ウラニウム濃縮の平和的利用を主張する北韓が)反発する可能性がある」と指摘した。
合わせて‘先南北関係改善、後6者会談再開’という韓国政府の頑強な態度もカギといえる。米-中共同声明は南北関係改善と6者会談再開の順序を明示しはしなかったが、首脳会談後に韓国政府は北韓が天安艦・延坪島などの挑発に対し謝罪し非核化に対する真正性を見せるべきだなどの既存方針に変わりはないと明らかにした。
外交通商部長官を務めたソン・ミンスン民主党議員は「問題はわが政府が原則的ながらも弾力性のある立場で道を開くか、あるいは最後まで6者会談の再開と進展にブレーキの役割をしようと思うか」とし「米-中がいつまでも‘先南北対話’条件を全体像を左右するカギと見なしはしないだろう」と見通した。
イ・ヨンイン、ファン・ジュンボム記者 yyi@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/459807.html 訳J.S