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米、経済・安保 圧迫 準備…中、G2地位誇示 期待感

原文入力:2011-01-17午前08:54:34(1989字)
最高国賓礼遇準備の中
貿易不均衡 攻勢 予告

パク・ミンヒ記者、クォン・テホ記者

米国…最高国賓礼遇準備の中、貿易不均衡 攻勢 予告
胡錦濤中国国家主席の訪問を準備する米国は、今回の訪問に最高の礼遇を準備するなど格別に神経を注いでいる。その一方では‘強い声’も同時に準備している。

胡主席の訪問はインド、メキシコに続くバラク・オバマ行政府スタート後、3回目の国賓訪問だ。オバマ大統領は19日(現地時間)ホワイトハウス国賓晩餐とは別に18日夕にもヒラリー・クリントン国務長官など最小限の人員だけが同席する中で私的な形式の晩餐を行う。これに先立ち胡主席が到着するワシントン近隣のアンドリュース空軍基地にはジョー バイデン副大統領夫妻が出迎える。

米国はこのように最強大国 中国に相応しい手あつい礼遇とともに経済、安保、人権など主要懸案に対する強い圧迫を併行するものと見られる。米国が実質的に今回の首脳会談に持つ最も大きな関心は‘経済’だ。元貨切上げ、貿易不均衡解消、知的財産権問題など要求事項目録を作成している。ティモシー ガイトナー財務長官は去る12日、今回の会談に対して「中国市場に対する憂慮と我々の目標を公開的に胸を開いて話す」と明らかにした。<ウォールストリート ジャーナル>も15日 「米国が中国に対して胡主席の訪米‘プレゼント’としてボーイング社のジェット機、自動車部品、牛肉など数百億ドル分の米国製品購買を要求している」と報道した。

また、見解の差が大きい‘北韓問題’に対しても真剣な議論が進行されると予想されている。オバマ行政府は最近数回にわたり今回の首脳会談の最も大きな議題が北韓問題と話してきた。

これと共に米国は中国が不快に思っているノーベル平和賞受賞者の劉曉波釈放など中国の人権問題、南中国海領土紛争、台湾に対する武器販売などに対しても既存の立場を強調するものと見られる。これは首脳会談だけでなく米-中関係自体を刺々しくしかねない危険性がある。<ワシントン ポスト>は15日、行政府官僚の話を引用し 「オバマ大統領は人権問題に沈黙するつもりはなく、民権的自由拡大を要求するだろう」と報じた。

ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr

中国…対話・協力用プレゼント準備、対米関係の安定に精魂込めて
"2011年の最初の二週間は世界に何事も起きなかった。全て1月18日が来ることだけを待っていた。この日、胡錦濤中国国家主席が米国訪問を始める。中国と米国は共に2011年の開始を知らせる鐘を打つだろう。"

中国官営<環球時報>は去る14日、こういう一節で始まる1面トップ記事を通じて胡錦濤中国国家主席の米国国賓訪問に中国と世界が大きな意味を付与していると強調した。米国に次ぎ世界二大強国に浮上した中国が今回の訪問を通じて米-中関係と国際的勢力均衡を再調整するという期待感が中国の随所で感じられる。

胡主席の任期中最後の米国訪問となる今回の行事を控え、16日 中国言論らはバラク・オバマ米国大統領が18~19日 2日連続で胡主席と晩餐を共にするなど、普通ではありえない水準の歓迎儀式を準備しているという内容を集中報道した。

中国は今回の訪問を通じて昨年‘対立と牽制’で覆われた米-中関係を‘対話と協力’ムードに変える一方、訪問の顕著な成果を出すために米国に大規模‘山盛りプレゼント’を準備するなど精魂を込めている。胡主席がワシントンに続き20~21日にシカゴを訪問する際は中国企業の500人が大挙同行すると発表された。国富ファンドの中国投資有限責任公社(CIC)の楼継偉 会長など企業人300~500人がシカゴへ胡主席に随行する予定であり、中国は米国と40件余りの大型契約を締結する予定だと香港<文匯報>が16日報道した。

中国の専門家たちは今回の会談で米-中両国の葛藤と対立が解消されることは不可能だが、これを安定的に管理して行く枠組みを用意するという意味があると強調している。中国が2020年までに米国との格差を減らしながら中国内部の問題を解決することができるよう安定した中-米関係の枠組みを作るということだ。胡主席個人としても執権後半期に代表的な外交的成果を作ることにより、2012年の習近平副主席に政権を譲りながら自身の勢力基盤の共青団(共産主義青年団)派にも力を与えようとしているという解釈も出ている。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/459062.html 訳J.S