原文入力:2010-12-15午前08:39:05(1006字)
北京大研究チーム アンケート調査 "2000年代初め 定員拡大のせい"
チョ・ギウォン記者
中国で学歴は高いが低賃金で貧しく暮らす若者たちを称するいわゆる‘蟻族’中、約29%が名門大卒業者であることが分かった。
北京大博士後課程のレンスが率いる研究チームがアンケート調査した結果によれば、北京に住む蟻族の内 約29%は中国政府が指定した重点大学211ヶ出身卒業者であると現れたと<チャイナ デイリー>などが14日報道した。名門大出身北京蟻族比率は、昨年より約3倍程増えた。レンス研究チームは中国7大都市に居住する蟻族4807人に6ヶ月かけてアンケート調査を行い、蟻族の生活と意識に対する報告書を発表した。蟻族は賢く熱心に仕事をするが少ない給与を受け取り 狭いところに集まって暮らす姿が蟻と似ているとして付けられた表現だ。
蟻族の内 7.2%は博士学位以上所持者だった。昨年の1.6%に比べ5.6%増えた。博士学位をとった専攻の大部分は工学、医学、経済学、経営学のような人気専攻だったが就職の壁は高かった。蟻族が現れた原因の一つは2000年代初期に中国の大学入学定員が拡大し、大卒者があふれ出たためだ。
今回の調査でも蟻族の大部分が1980年代以後出生者であり、いわゆる‘パリンホウ’(80後)世代の22才から29才の若者たちであることが分かった。だが、30代も毎年増えており、蟻族の社会的地位上昇がそれだけ難しくなっているということを示した。
蟻族の大部分は貯蓄は夢のまた夢だ。蟻族の平均月間給与は1904中国元(約32万7000ウォン)であり、家賃と食費および通信・交通費を使えば殆ど残らないことが明らかになった。80%は貯蓄がなく、46%は稼ぐ金より使う金が多かった。一部は家から小遣を貰っていることが明らかになった。
日本の‘ワーキングプア’に該当するこれら中国の蟻族はおおむね未来に対しては楽観的に考えていた。83.6%は今後5~10年以内に自身の社会経済的地位が向上すると信じていると答えた。
チョ・ギウォン記者 garden@hani.co.kr
原文: 訳J.S