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ファイザーの醜悪な闇取り引き

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/453226.html

原文入力:2010-12-10午後08:08:57(1198字)
‘許可取消薬品’等 ナイジェリアの子供たちに臨床実験
11人 死亡…訴訟されるや官僚不正 暴露 脅迫しもみ消し

リュ・ジェフン記者

ウィキリークスが今度は米国、ニューヨークに本社を置く世界最大の製薬会社ファイザーが誤った臨床実験の賠償金不払いのために汚い策略を働かせた事実を暴露した。

9日に公開されたナイジェリア駐在米国大使館発の昨年4月電文を見れば、ファイザーのナイジェリア支社長 エルリゴ リゲリーは米大使館経済参事官に「ナイジェリア政府がファイザーを相手に提起した訴訟を取り下げさせるため、マイケル アオンドアカ法務長官の不正を裏調査した資料を言論に渡した」と話した。彼はまた「より致命的な情報も確保している」と自慢しながら「追加暴露報道を憂慮したわいろ提供者らがアオンドアカ長官に訴訟取り下げを圧迫中」と明らかにした。また別の専門はファイザーがナイジェリア前職大統領のヤコブ・ゴウォンを動員し、賠償金要求金額を1億5000万ドルから半分の7500万ドルに下げるようカンノ州州知事に圧力を加えた事実も含まれている。

電文に登場する訴訟は、1996年ナイジェリア北部のカンノ州の子供の髄膜癌大規模発生時に逆上る。当時ファイザーは数千名の患者の中から200人余りの幼い患者を選別し100人に対し新しい抗生剤であるトゥロバンを臨床実験し、残る100人に対しては米国で最高の髄膜炎治療剤として知られたセプトゥリアソンを投薬した。その結果、トゥロバン投薬患者の内 5人、セプトゥリアソン投薬者の内 6人が死亡し、ファイザーでは‘悪くはない結果’を得た。

しかしファイザーは以後、幼い患者らに実験用薬を投薬しながら患者両親の同意を受けなかったことが露見し、トゥロバンがヨーロッパで成人への投薬は許されたが結局、肝中毒の憂慮のために それもまた使用許可が取消された薬品だったという事実も明らかになった。そのためにファイザーはカンノ州とナイジェリア当局により裁判に回付され60億ドルを越える賠償に直面した状況だった。

ファイザーが水面下で行ったこういう策略のために、結局 昨年カンノ州は要求した賠償金の半分の7500万ドルに合意し、連邦政府も昨年10月 60億ドル訴訟を取り下げる形でこの事件はうやむやになった。先月ナイジェリア日刊<ネクスト>は‘アオンドアカとファイザーの秘密取り引き’という題名の記事で "ファイザーと法務部が秘密裏に合意書に署名し合意内容が全く知らされないでいる" と報道した経緯がある。リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr

原文: 訳J.S