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台湾‘反韓感情’誰が火を点けたのか

https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/449997.html

原文入力:2010-11-22午後08:49:35(1220字)
跆拳道 失格負けに 野党 "中国の陰謀"
与党も遅れて騒ぐ…中 "政治争点化 憂慮"

キル・ユンヒョン記者

去る17日、広州アジア競技大会で失格処理された台湾跆拳道選手 楊淑君(25)事件が地方選挙を控えた台湾政党らの対立に利用されている。1992年、韓国-台湾の急な断交および韓国製品の攻勢などにより台湾人に広がっていた反韓感情が本質とは言え、こういう政界攻勢で最近の反韓デモはこれまで以上に台湾で‘ホットイシュー’となっている。

中国に対する独立路線を掲げている台湾の第一野党 民進党は今回の事件を27日に近づいた台北など5都市の地方選挙の好材料として活用している。民進党の立法委員(国会議員)チャイフアンニアンは去る21日「多くの人々がオンラインを通じて反韓感情を爆発させているが、今回の事件の背景には自国選手に金メダルをもたらそうとする中国の陰謀がある」という主張を続けた。

陰謀説は失格の原因となった かかとセンサーがアジア跆拳道連盟の中国人副総裁 趙磊によって初めて設置され、楊淑君が失格処理された後、趙の弟子の中国選手 ウジョンユが金メダルを得たということに根拠を置いている。台湾の英字新聞<台北タイムズ>は去る21日「多くの台湾人は韓国審判が韓国選手の出場しなかった二階級の金メダルを中国に与えるために有力な優勝候補である楊選手に失格を宣言したという陰謀説を信じている」と報道した。18日、反韓集会参席者の中には今回の選挙に出馬した政治家たちが多数含まれていた。

これに比べ国民党政府は今回の事態に対する対応が遅れ、世論の袋叩きにされた。 17日午後、民進党の蔡英文主席が「国民党政府は(中国の顔色を見ていて)被害を受けた自国選手を保護しない」 と火ぶたを切り、馬英九総統はその日の夜あたふたと 「台湾人は今回の決定を受け入れることはできない」という声明を出した。国民党政府は22日には外交部、体育委員会など5ヶ長官級部署で構成された汎政府対策チームを作り、スポーツ仲裁裁判所に提訴するという追加対策も出した。今回の事態が両岸関係に影響を与える政治争点になるや中国共産党機関紙の<環球時報>は 「台湾政治家たちが中国と韓国が組んで台湾に敗北を抱かせたと攻撃するなど今回の事態を政治争点化している」として憂慮を現わした。

一方、台湾の反韓の動きは去る20日、台北市の韓国学校に対する卵投擲事件などで実際空間に広がった。馬英九総統は「非理性的行動で罪のない人々に被害を与える必要はない」として国民の自制を訴えた。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: 訳J.S