原文入力:2010-11-16午前08:31:45(1281字)
2012年総選挙に備え…14~15日 26ヶ在外公館で
飛行機乗ったりバス借りて、遠い道厭わず参加
チョン・ナムグ記者、クォン・テホ記者、パク・ミンヒ記者
在外国民 初 模擬投票
"実際の選挙の時は車椅子に乗って行っても必ず投票をすると老人たちが意気込んでいます。"
15日、東京の駐日大使館の在外国民模擬選挙に参加したキム・テフン(61・民団北海道本部団長)氏はすっかり上気した表情だった。たとえ模擬投票紙とはいえ、彼はこの日 生まれて初めて公職者を選ぶ投票をした。
5分もかからない投票のために、彼はこの日の朝 北海道から東京まで飛行機で飛んできた。北海道には4200人ほどの在日韓国人が暮らしている。彼は "あらかじめ投票を経験してみて同胞たちに知らせるために" 副団長、監察委員長と共に明け方6時に家を出たと言った。済州道で暮らした祖父が日帝時代に京都に移住し日本に根をおろした同胞3世の彼は「ただの一票だが、わが国の代表を選ぶ選挙に参加できるということは本当にすごいこと」として感激の表情を浮かべた。
14日(現地時間)ロサンゼルス総領事館に用意された模擬投票場では、ネバダ州、リノ韓国人会ノ・スンイル(45)首席副会長が同胞1人と共に前日に9時間30分車を運転してきて投票に参加した。ノ副会長は「37年ぶりにやっと参政権を得たが、私たちがこの権利を行使しなければなくなることもありえると考えて遠くからくることにした」と話した。
2012年、初めての在外国民参政権行使のための模擬選挙が14日から2日間、ニューヨーク、北京など26ヶの在外公館で一斉に行われた。初日の投票率は登録者の18.1%で低い方だった。ニューヨーク総領事館の場合、投票参加を申請した689人の内、初日に100人余りが投票を終えた。投票場から遠く離れたところに住む人が多かったためだ。
しかし、東京駐日大使館の場合、2日間の有効申請者1475人の内 933人(63%)が投票に参加したと暫定集計された。15日には一番最初に投票をするとして朝8時から列にならんだ人がいたかと思えば、遠く群馬県から20人がバスを借りて乗ってきて参加した事例もあった。東京の場合、投票申請者も目標(500人)の3倍の1513人に達した経緯がある。駐日大使館領事部関係者は「在日同胞社会特有の祖国に対する愛情と関心」と解釈した。
北京駐中大使館で実施された模擬選挙にも初日には申請者588人の内 80人ほどだけが参加したが、15日には着実に訪問が続き2日間の申請者の約40%にあたる230人が模擬投票に参加した。東京、ワシントン、北京/チョン・ナムグ、クォン・テホ、パク・ミンヒ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S