本文に移動

‘ペイリン’牽制する対抗馬がいない

原文入力:2010-11-05午前09:39:44(1292字)
‘ティーパーティー’突風で大統領候補に浮上
出馬すれば敗北予想…競争熾烈化する模様

カン・テホ記者

←セーラ・ペイリン前アラスカ州知事

中間選挙が終わった米国はすでに大統領選挙走者らをめぐる論議が始まった。米国の高い失業率、景気不振など暗鬱な経済展望が今回の中間選挙だけでなく2012年大統領選挙でも勝敗を分ける要因になる展望だ。

専門家たちは1982年、1994年、各々中間選挙敗北の後に再選に成功したロナルド レーガン大統領とビル・クリントン大統領の例から見て景気が回復されればバラク・オバマ大統領の再選は無難であると見る。<ウォールストリート ジャーナル>はオバマ大統領が力点を置いた貧困層の経済的安定と両極化解消のための福祉政策としての医療改革が、有権者らの票につながりえなかったとし、再選のための戦略は企業側寄りの成長戦略にならなければならないと注文することもした。

オバマが経済問題と戦うべきだとすれば、共和党はまず誰が大統領候補にならなければならないかを巡り激しい競争と対決の構図が繰り広げられる展望だ。 共和党の悩みは今回の中間選挙で保守的草の根有権者運動団体であるティーパーティーが影響力を大きく拡大した中で、セーラ・ペイリン(写真)前アラスカ州知事が有力な大統領選挙走者に浮上したことにある。今回の中間選挙でペイリンが支持した候補たちは下院30人、上院5人に及ぶなど突風を起こした。しかし去る1日、政治専門媒体<ポリティコ>は共和党戦略家らが 「ペイリンが大統領選挙に出馬すればオバマに次期大統領選挙を献納すること」と見ていると伝えた。実際に米<CBS>ニュースの10月世論調査を見れば、50%に近い米国民がペイリン前州知事に対して友好的でなく、好意的な反応は22%だった。ジョージ・ブッシュ前米国大統領の当選に決定的役割をした共和党の戦略家であるカル・ローブが「ペイリンは大統領適任者ではない」と言及したのはそのためだ。

しかしティーパーティーの支持と中間選挙で力を得たペイリンを牽制する対抗馬が明確でない。現在ではコンサルティング会社のペインキャピタルの創業者出身のミッ ロムニー前マサチューセッツ州知事が挙げられている。彼は2008年共和党大統領選挙選挙戦でマケイン候補に苦杯をなめた後、米全域で出版サイン会などを行い有権者らと直接会いながら支持基盤を固めて来た。

また、牧師出身のマイク ハッカビー前アーカンソー州知事の場合、宗教的保守主義者らの間で‘共和党の伝統理念をよく反映している’という評価を受けている。これらの間の競争がどんな方向に展開するかは不確かだが、共和党支持層の保守化傾向が強化されるほどペイリンの地位はより一層確かになる可能性が高い。

カン・テホ記者 kankan1@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/447204.html 訳J.S