原文入力:2010-10-21午前09:04:07(966字)
"日本 拘禁せず、中国 接近遮断
民主党政府が合意履行せず
チョン・ナムグ記者、パク・ミンヒ記者
江田五月前日本参議院議長が菅直人総理の特使として中国を訪問し、19日楊潔ツ中国外相と会談するなど、尖閣諸島(中国名 釣魚島)衝突事態で悪化した両国関係を改善するための水面下努力が進行しているが、両国間の神経戦は相変わらずだ。神経戦の中心には当時、国土交通相として中国漁船船長逮捕決定を下した前原誠司外相がいる。
中国外交部の馬朝旭スポークスマンは19日、記者会見で前原日本外相が「(尖閣衝突と関連した)中国の反応と対応措置が非常にヒステリカルだと考える」と話したことに対し、「一国の外交首長としてこういう言動ができるということに衝撃を受けた」とし「日本指導者のこういう発言は両国関係の改善と相反するもの」と荒々しく非難した。
前原外相も馬スポークスマンが中国で起きている反日デモに対し‘日本側の誤った言動に憤慨を表示することは理解できる’と話したことに対し 「理解できない」と強い不快感を表わした。
中国が前原外相にのみ唯一 否定的な反応を示すのは、彼が今回の尖閣葛藤を拡大した張本人という判断が作用していると見られる。
朝日新聞社が発行する時事週刊誌<アエラ>(AERA)は18日付記事で匿名の政府消息筋を引用し、中国と日本の間には「日本が尖閣諸島で中国人の上陸を原則的に禁止するが深刻な威嚇要素がないかぎり上陸者を拘禁せず、中国政府は反日示威参加者らの船舶がこの島に接近することを遮断する」という内容の秘密合意があったと報道した。しかし、民主党政府になり、こういう合意が履行されず日本が中国人船長を異例的に長期間拘禁し今回の事態が燃え広がったということだ。
両国間の神経戦は今月末 ベトナムのハノイで開かれる‘アセアン+3’首脳会議で公式首脳会談を通じ尖閣葛藤が確実に整理される時までは続くものと見られる。
東京、北京/チョン・ナムグ、パク・ミンヒ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S