原文入力:2010-10-20午前09:03:18(1255字)
2年10ヶ月ぶり…‘先制的 出口戦略’信号
安定成長 意志・為替レート戦争‘誠意表示’分析も
パク・ミンヒ記者
中国が金融危機以後 2年10ヶ月ぶりに初めて基準金利を0.25%引上げた。
中国人民銀行は19日夜、ホームページを通じ20日から1年満期預金金利を2.25%から2.50%に、1年満期貸出金利を5.31%から5.56%に各々0.25%ずつ引き上げると発表した。
人民銀行は2008年の金融危機に対する対応策として5回金利を引き下げ、昨年は金利を変動させずに維持した。世界経済展望がはっきりしない状況であり人民銀行は金利引き上げに慎重な姿勢を示し、都市銀行らから強制的に預金を受ける資金の比率である支払準備率を引き上げ余剰資金を吸収してきた。
こういう状況で奇襲的に金利引き上げが発表されたのは、インフレーション抑制という直接的で短期的な目的の他にも、18日に発表した12.5計画の新経済発展方向、為替レート戦争と主要20ヶ国(G20)首脳会議などを複合的に考慮した布石と解釈される。
まず最近、自然災害などにより食品価格が急騰し、7月以後 物価上昇率が連続して高まり、インフレーション憂慮が大きくなったことに対する対応だ。中国の8月消費者物価指数は前年同月対比3.5%上がり、政府の抑制目標3%を2ヶ月連続で上回り、21日に発表される9月の消費者物価上昇率は4%に近接するだろうという予測も多い状況だ。ここに政府の強力な対策にもかかわらず70代主要都市9月不動産価格が前月対比0.5%上がった状況で、不動産、証券市場バブル解決に対しても強力な意志を明らかにしたわけだ。
今回の措置は中国経済が強力な回復傾向を見せる状況で、中国政府が‘先制的出口戦略’信号を送ったという意味もある。また、18日に閉幕した中国共産党17期5中全会で成長よりは分配に基づく新しい経済成長モデルを盛り込み12.5計画を発表したのに続き、直ちに金利を引き上げることにより成長率より成長の質を考慮した安定的成長に進むという自信と意志を強調したものと解釈される。
米国などとの為替レート政策局面で中国の‘誠意の表示策’としての性格も持っている。最近、中国は予想よりは速い速度で元貨を切上げしており、米国も去る15日に発表予定だった為替レート操作国報告書の発表を延期した経緯がある。
パク・ハンジンKOTRA北京貿易館副館長は「G20首脳会議を控え世界主要国らが様子見して先に出口戦略を始められない状況で、中国が先制的に出口戦略を実施し責任ある姿を示すことにより発言権を拡大しようとする計算も働いただろう」と分析した。 北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S