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米‘ティーパーティー’突風、共和党 裏切られるか

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/440179.html

原文入力:2010-09-16午後07:58:21(1373字)
競選で主流候補押し出され本戦競争力 失墜
世論調査 "民主党に失望…共和も代案ではない"

クォン・テホ記者

米国中間選挙予備選挙(プライマリ)で‘ティーパーティー’の強風が民主党ではなく お門違いの共和党をおびやかしている。

14日、デラウェア州連邦上院議員候補を選ぶ共和党プライマリでティーパーティーとセーラ・ペイリン前アラスカ州知事の支援を受けた無名のクリスティーン オドノルが主流共和党の大物候補に勝利するなど、ティーパーティー支持候補が主流共和党支持候補を相次ぎ倒し、共和党は当惑感を隠せずにいる。これは保守色がとても濃厚なティーパーティー支持候補が、本戦で中道層を引き込むことに限界があり、勝利が難しくなると見るためだ。デラウェア州の場合、オドノルが共和党候補になり本戦で民主党候補の当選可能性がより高まった。ティーパーティーは37議席の上院議席がかかった今回の中間選挙で7人を共和党候補として当選させることに成功した。

しかしティーパーティーの善戦が続くほどに共和党の‘上.下院同時多数党’目標はさらに揺らいでいる。15日、政治専門インターネットサイトの<リアルクリア ポリティクス>は今回の中間選挙で共和党は従来より少なくとも7議席を追加すると予想した。この場合、現在の民主59席、共和41席の上院の議席分布は民主52,共和48となり、共和党は上院多数党になれない。しかし下院では共和党の勝利が予想されている。

前ホワイトハウス秘書室副室長でジョージ・ブッシュ前大統領の最側近選挙戦略家であったカル・ローブは15日<フォックスニュース>とのインタビューで「オドノルの勝利で共和党は上院議席一つを失った」とし「共和党が(上院選挙で)勝つのは難しいと見る」と話した。反面、民主党のナンシー・フェロシー下院議長はこの日、ティーパーティーを比喩して「砂粒一つに屈服しはしない。私は民主党が今のように大きく強い多数党となることを願う」として自信を表したと<AP>通信が報道した。

これと共に現在、米国民がバラク・オバマ大統領と民主党に対して強い失望感を表わしているが、共和党を代案とは考えていないと調査された。<ニューヨークタイムズ>と<CBS>放送の去る10~14日アンケート調査結果によれば、共和党議員らの業務処理に68%が反対しており、賛成は20%に留まった。民主党議員らに対しては賛成58%、反対30%であった。また、現在の経済悪化の原因としてジョージ・ブッシュ前大統領行政府(37%)を挙げた回答者が最も多く、ティーパーティーに対しても63%が支持しないと答えた。

しかしティーパーティー支持層の熱狂的な選挙運動とこれらの高い投票率が結びつけば突風が本戦まで続くという展望もなくはない。デラウェア州共和党プライマリの場合、当初3万~4万人が投票すると予想されたがオドノルに投票した有権者だけで5万人を越えた。

ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr

原文: 訳J.S