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‘反米-親米’ベネズエラ-コロンビア 外交 断絶

原文入力:2010-07-23午後08:35:27(1373字)
チャベス大統領 "涙を飲んですべての関係を切る"
"叛乱軍支援" - "戦争挑発" 理念異なる両政府 葛藤

キム・スンベ記者

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ベネズエラとコロンビアは一時 同じ国だった。南米の独立英雄 シモン ボリバルがエクアドル、パナマまで現在の4ヶ国を併せて1819年‘グラン コロンビア(大コロンビア)’を誕生させた。1829~30年ベネズエラとエクアドルが分かれるまで一体だった両国が、22日外交関係を断絶した。

コロンビア政府が自国の最大治安不安勢力であるコロンビア武装革命軍(FARC)にベネズエラが隠れ家を提供したと主張したのに対し、ウゴ・チャベス ベネズエラ大統領が戦争を狙う偽り主張とし外交断絶を宣言したのだ。チャベス大統領は22日 「涙を飲んでコロンビア政府とすべての関係を切る」と明らかにした。ベネズエラ政府は72時間以内に外交官の撤収を要求し、コロンビア駐在自国大使館にも撤収を指示した。この日の発表はコロンビアが米州機構(OAS)でベネズエラ領土にいる約1500人の革命軍キャンプの姿として写真とビデオ、目撃者証言、写真などを公開し、87ヶ現場に対する調査を要求した直後に出てきた。ベネズエラ政府はこれらの資料が 「(コロンビアが)戦争を起こすためにわざわざ作ったキャンプ」だとし、分かっていながら黙認しているという主張に反論した。

約2200kmの国境を接する両国の葛藤はこれが初めてではない。2008年3月にはコロンビアがエクアドル国境の向こう側まで追跡しコロンビア武装革命軍を攻撃し、エクアドルと同盟関係にあるベネズエラがコロンビア国境に軍隊を派兵するなど戦争危機まで駆け上がった。チャベスが革命軍に資金を支援した証拠を持っているとコロンビアが主張し、両国は数回葛藤を生じさせてきた。1987年にはカリブ海側の領海紛争で戦闘機が集結する事態まで行った。

最近の両国葛藤は理念的対立に根ざしている。チャベスは反米を叫ぶ反面、アルバロ ウリベ コロンビア大統領は代表的親米指導者だ。そのために昨年コロンビアが米国と軍事協力協定を締結するやベネズエラが地域不安を招くとし強く反発した。チャベスは革命軍を支援しているというコロンビアの非難の背後には米国があると疑っていると<ロイター>通信が伝えた。

両国の外交断絶が長期間持続しはしない可能性が大きい。来る8月7日、ウリベ大統領が退きフアン マヌエル サントス新大統領が就任すれば、関係改善の初の契機になる展望だ。また、チャベスが9月20日に総選挙を控えており、物価上昇などで人気が落ちると外部の敵を作ろうとする‘策略’という分析もあり、総選挙以後に気流変化も予想される。コロンビアの2大輸出相手国がベネズエラという点もコロンビアには負担だ。ブラジルと南米国家連合(UNASUR)等も積極的に仲裁に出ると明らかにした状態だ。

キム・スンベ記者 marcos@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/431868.html 訳J.S