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‘米国式資本主義’ 糾弾の場となったダボスフォーラム

原文入力:2009-01-29午後10:03:37
中・ロ総理,ウォール街システム批判

キム・スンベ記者

‘市場主義の伝道場’と呼ばれるダボス フォーラムが今年は米国式資本主義の批判舞台となっている。
28日スイス,ダボスで開幕した今年の世界経済フォーラム(WEF)は開幕基調演説からこのフォーラムでこの間 ‘資本主義の花’ として賞賛を受けてきたウォール街の金融システムなど米国式資本主義を批判し過去とは違う雰囲気を演出している。

米国式資本主義に対する攻撃の先鋒に立ったのは温家宝中国総理とウラジミール・プーチン ロシア総理だ。温家宝総理はこの日、開幕基調演説で「金融機関らは盲目的に利益を追求し金融機関と信用評価社らは自らの節制力が不足していた」として「一部の国の不適切なマクロ経済政策,低い貯蓄と過剰消費の長期化」は持続不可能なモデルだと批判した。彼は「主要準備通貨に対する監督を特別に強化するなど国際金融システムに対する規制強化」を促した。

反面、温総理は「今年の中国の経済成長率(GDP)目標の8%は難しいが熱心に働けば達成することができる」として自信を見せた。<ウォールストリート ジャーナル>などは米国を直接取り上げ論じはしなかったが、「米国主導の金融システムを正面から厳しく批判した」と伝えた。

プーチン総理も加勢して「わずか1年前、米国代表団は米国経済基盤が丈夫で展望が非常に明るいと強調したがウォール街の自負心だった投資銀行らは事実上痕跡をなくした」と嘲弄した。<ファイナンシャル タイムズ>は「二国の総理が西側指導者らに訓戒した」と表現した。二国の総理は米国を批判したがバラク・オバマ米国大統領との協力強化を強調して保護主義の動きも警戒した。

市場規制の失敗に対する叱責もあふれた。ドイツ キール経済研究所のデニス・スノオ所長は「現在の危機は市場失敗のためではなく、市場規制を正しくすることができなかったために起きた問題」と市場を過度に開放したことを批判した。ジャン・クロード トリシェ ヨーロッパ中央銀行(ECB)総裁も「皆が現システムが過度にぜい弱だということを目撃している」として徹底した改革を促した。

フォーラムでは「現在の問題は1930年代より深刻だ」(投資家ジョージ・ソロス),「約50兆ドルの個人資産が消えた」(言論財閥ルパート・マードック)等、最近の危機を反映する憂鬱な分析も相次いだ。<ロイター>通信はウォール街の大物らが牛耳ったダボス フォーラムが今年は政府の経済危機解決法に関心が傾くなど雰囲気が完全に変わったと伝えた。

キム・スンベ記者marcos@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/335816.html

原文: 訳J.S