本文に移動

[現場から] ‘韓日知識人宣言’冷遇する日本言論/チョン・ナムグ

原文入力:2010-05-11午後10:57:20(998字)
←チョン・ナムグ特派員

この頃、日本の言論たちはほとんど毎日 新潟県の放鳥トキの便りを扱う。果たして、初めての自然孵化に成功するのか、日本の胸がドキドキする。今までのところは未だ一組も孵化に成功できていない。11日朝、一部の新聞は前日 烏一羽が巣を襲い卵一つを盗み出したという消息を載せた。

この日の朝、韓国の朝刊新聞たちは‘韓日併合100年韓日知識人共同宣言’の便りを大きく載せた。<ハンギョレ>をはじめ大部分が1面に扱った。だが、日本の有力紙では この便りはトキの便りほどにも取り扱われることはなかった。<朝日新聞>は社会3面に少し長めの1段記事で、<東京新聞>は3面に1段記事で載せた。それだけだった。

予感はしていた。10日、東京の記者会見場は韓国言論の特派員が大部分の席を満たしていた。日本の現職言論人らが‘中立性’を前面に掲げ共同声明に署名を固辞したということも伝え聞いていた。キム・ヨンホ柳韓大総長は「‘どうして中立性を言い訳にするのか、真実に対する勇気の問題ではないか’と知り合いの日本言論人に怒鳴りつけたこともある」と言った。

とにかく言論が関心を喚起しない限り、日本で‘韓日併合100年’問題が真剣な議論の対象となることは難しい。しかし日本言論が判断するには、共同声明は現在それほど大きく扱う懸案とはなれなかったわけだ。

日本の元老知識人たちは記者会見で、日本の若者たちがあまりに過去の歴史を知らないと憂えた。もちろん戦争を知っている世代の責任を強調する話だった。しかし彼らは最善を尽くした。あるいは問題は、我々が日本の進歩的知識人たちとの気楽な議論にばかりしがみ付いてきたせいでもある。彼らが日本を代表してはいない。

記者会見場へ行く途中、今年初めに出版された右翼漫画家 小林よしのりの<昭和天皇論>を読んでみた。あきれる内容にびっくりもしたが、出版社は16万部が売れたと広告を出している。本当に誰かに怒って解決されることではない。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/420228.html 訳J.S