原文入力:2010-02-24午後08:50:16(1393字)
章男社長 証人出席 "顧客の声に知らぬフリ"
全車両に‘スマート ペダル’等 安全対策 提示
クォン・テホ記者
←豊田章男 トヨタ自動車社長
‘余りに速い成長に私たちは道に迷った。’豊田章男トヨタ自動車社長が24日(現地時間)米国下院監督・政府改革委員会の‘トヨタ聴聞会’に証人として出席した。あらかじめ提出した冒頭発言にはトヨタが去る数年間に世界第1の自動車メーカーに跳躍し、努めて無視した構造的問題に対する痛恨の自責が込められていた。
←ジェームズ レンツ(後列中央)米国トヨタ販売法人社長が23日米国下院エネルギー・商業委員会が主催したトヨタ聴聞会で、トヨタ車両加速事故被害経験者のロンダ スミス(右端)の証言を聞いている。レンツ社長はこの日もう一度トヨタ顧客に謝り、自身も20年余り前に家族を交通事故で失った経験があり、被害者の心情を理解することができると話しもした。 ワシントン/ロイター連合ニュース
トヨタ社長は 「トヨタの優先順位は一に安全,二に品質,三にスタイルだった」とし「こういう優先順位が混線をきたし、私たちは従来のように立ち止まって考え改善を成し遂げることができなくなっていたし、顧客の声に耳を傾ける基本的姿勢がかなり弱まっていた」と明らかにした。安全第一主義を疎かにしたことを認めたわけだ。彼は「私たちの成長速度があまりに速かったと感じる」とし「人と組織が発展する速度以上に成長を追求したことを真剣に反省する」と話した。
今回のトヨタ事態の直接的契機となったリコール問題に対しては「今までは主管部署である品質保証部が技術問題有無を確認し、法令に照らして必要性を判断してきたが、これは顧客の視点で品質問題を考える視角が不足していたこと」と明らかにした。
昨年‘大政奉還’という話まで上げて華麗に社長職に上がった彼は、創業者一族としての自負心と同時に責任感を強調した。「すべてのトヨタ自動車には私の名前が入っている。自動車に傷を負うのは私が傷を負うのと同じこと」として「トヨタが創業以来持っていた安全・品質中心の価値観を持ちリーダーシップの下で再生する」と話した。
同時に聴聞会証人席では最大限に低姿勢を示そうとした。彼は昨年カリフォルニア州,サンディエゴで発生したレクサス乗用車転覆で4人が亡くなった事故と関連して「(犠牲者の)セーラー遺族たちに慰労の言葉を伝える」と明らかにすることもした。
だがトヨタ社長が全世界の消費者に本当に伝えたい話は23日付<ウォールストリート ジャーナル>に載った自分名義の寄稿文かもしれない。‘トヨタの基本に立ち帰る’という寄稿文の焦点は、明らかに‘過去のことに対する謝罪’より‘未来品質改善’だった。この寄稿でトヨタはこれから日本本社が独占していた車両リコール決定権を国外に分散し、ブレーキと加速ペダルを同時に踏んだ場合に自動で車が止まる‘スマート ペダル’をすべての生産車両に装着するなどの計画を明らかにした。 ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/406565.html 訳J.S