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フランス, 核実験 自国軍人‘マルタ’に

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/405228.html

原文入力:2010-02-18午前08:04:20(1098字)
60年代 サハラで落塵被害 実験…秘密文書 暴露

リュ・ジェフン記者

4番目の核保有国であるフランスが1960年代にサハラ砂漠で実施した大気圏核実験当時、自国軍兵士たちを落塵被害の実験対象に利用したという秘密文書が暴露された。

<ル・パリジエ>は16日サハラ砂漠で核実験を主導した‘サハラ軍事実験センターの起源と核実験’という題名の秘密報告書を入手し報道した。1998年フランス国防部が作成したことになっているこの報告書は "心理的,道徳的に現代戦に備えるために原子爆弾が人間に及ぼす生理的,心理的な影響を研究する科学的な大冒険" を実施したと書いている。

特に1961年4月25日に実施した4回目の大気圏核実験当時には兵士300人余りが投入された。兵士たちは爆発20分後、キノコ雲がわいている状況で待避壕から出、爆発地点から700m離れた地点まで徒歩で移動し、偵察用装甲車は爆発地点から275m地点まで接近した。当時、兵士たちは保護装具として防毒マスクを着用しただけだった。報告書は当時実験に参加した軍将校らは防毒マスクが作戦を遅延させるとし、次回は単純な防塵マスクに変えなければならないという結論を下したと書いている。

フランスは1960年から1996年まで210回の核実験を行い、サハラ砂漠で17回,フランス領ポリネシアで193回実施した。最初の4回にわたるサハラでは大気圏核実験を行い、残りは地下核実験として行われた。

エルベ モレン国防長官は兵士たちを実験対象に利用したという報道を否認しながらも 「今日であればそのような条件での実験はありえない」と話した。 彼は 「2010年の目で歴史を分析してはいけない」として「少なくともその結果に対しては失敗を認める」と明らかにし、そのような実験が実施されたことを認めた。フランス政府スポークスマンも実験に関するもう少し科学的な資料公開など透明な情報公開を約束した。

フランスはこの間、被爆者および被爆者2世などの補償と治療要求を無視してきており、昨年12月末に初めて補償法案が議会を通過した。今回の秘密報告書暴露は 「補償額も少なく形式的」という批判を受けてきた補償法案の改正と現実に見合う補償に対する議論に火をつけるものと見られる。

リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr

原文: 訳J.S