原文入力:2009-01-17午前12:34:31
米, BOAに公的資金150億~200億ドル追加投入予想
イ・グンヨン記者
←ヌリエル・ルビニ
世界の金融会社らの実績悪化に実物経済沈滞が重なり、金融危機の憂慮がまた大きくなっている。主要金融会社らの損失が今の三倍にあたる3兆ドル(4千兆ウォン)にまでなり、該当政府の追加救済金融支援が避けられないと指摘されている。
米国シティーグループは昨年4分期実績が82億9千万ドルの損失を記録したと<AP>通信が16日報道した。シティーグループは政府から450億ドルの救済金融を受けたが追加支援が必要だと通信は付け加えた。
米国財務部は証券会社メリルリンチの不良を抱え込んだバンクオブアメリカ(BOA)に200億ドルの公的資金を追加で投じて、不良資産を1180億ドルまで保障してあげることにしたと<AP>がこの日伝えた。バンクオブアメリカは昨年4分期、純利益が73%減って17年ぶりに損失を記録した。<ウォールストリート ジャーナル>は堅実な証券会社の一つとして評価されたJPモルガンさえ昨年4分期純利益が76%下落したと報道した。
ウォールストリート発の金融危機が実物経済に移り再び金融圏の損失につながる悪循環の兆候も明確になり始めている。米国労働部は昨年12月生産者物価指数(PPI)が2001年情報通信(IT)バブル崩壊による景気低迷時期以後7年ぶりに初めて下落したとこの日発表した。景気低迷にともなう需要不振とエネルギー価格下落とで昨年12月生産者物価指数は前年度同月に比べて0.9%,前月と比べて1.9%下落した。労働部はまたこの日、昨年度消費者物価指数(CPI)上昇率が0.1%を示し1954年の0.7%下落以後54年ぶりに最も低い増加率を見せたと発表した。景気が沈滞する中で物価が下落するデフレーションの憂慮が大きくなっている状況だ。
ヌリエル・ルビニ ニューヨーク大教授は15日<CNBC>放送との会見で「世界の金融会社らの損失が今の三倍の3兆ドルに達するなど実物景気低迷にともなう金融追加不良により商業銀行らが第2危機に陥る」として「政府の追加的な支援だけが総体的な金融崩壊を防げる」と話した。 イ・グンヨン記者kylee@hani.co.kr