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2時間30分…‘G2 異見’解くにはあまりに短かかった

原文入力:2009-11-17午後09:57:28
米-中 首脳会談 "北核6者会談再開…気候協約 結実努力" 合意
人民元 切上げ・貿易不均衡・人権・チベット 異見 狭まらず
胡錦濤 "中国主権・内政不干渉原則 尊重すべき"

パク・ミンヒ記者

←中国を訪問したバラク・オバマ米国大統領(右側)と胡錦濤中国国家主席が17日、北京人民大会堂で開かれた歓迎式で人民解放軍儀仗隊を査閲している。 北京/AFP連合ニュース

全世界の視線が集中したバラク・オバマ米国大統領と胡錦濤中国国家主席の17日首脳会談は、予定時間を40分以上過ぎ2時間30分後に終わった。この日午前10時、北京の冷たい空気の中を天安門広場を通り人民大会堂に入ったオバマ大統領は待っていた胡主席と共に3軍儀仗隊を査閲し、直ちに会談場に入り昼12時40分過ぎに500人余りの記者団の前に姿を現した。
主要2ヶ国(G2)時代、世界二大強国は両国関係だけでなく全世界の主要イシューを全てについて精一杯の綱引きを行った。これは中国が世界を舞台に核心的役割を受け持つことになった現実を象徴している。

この日、記者会見と共同声明で両首脳は北核解決策と両国間信頼構築などについて両国の協力を強調した。しかし人権とチベット問題,人民元為替レート,中-米貿易摩擦,グローバル不均衡解消などについては異見を隠そうとはしなかった。相互協力を希求する両国の‘求同存異’(違いを知った上で一致を求める・共通点を求めつつ異見は認める)に基づく現実的戦略が目についた。両国関係が‘戦略的パートナー関係’に格上げされるまでには時間が必要なものと見られる。

オバマ大統領は「中-米関係が今ほど重要だったことはない」とし「気候変化,核不拡散,経済回復など21世紀の挑戦は一国の努力では解決できない。米国は中国がより大きな役割を果たすことを歓迎する」と話した。北核問題に対して「6者会談の早急な再開」を強調したのも両首脳の合意が強調された点だ。

しかし微妙な差異が随所で感知された。オバマ大統領は「米国と中国は来月コペンハーゲンで開かれる気候変化首脳会議で即刻効果を出すことのできる合意を願う」と話した。胡主席は「共同の責任だが、各自の差を認める原則の下で気候変化協力を推進しなければならない」として先進国がより大きな責任を負うことを暗に促した。

イラン核問題に対してオバマ大統領は「機会を与えた時、イランが核プログラムが平和で透明だということを証明できなければ、重大な後悔をすることになるだろう」と一層強力に警告した。胡主席は「イラン核問題も対話と妥協を通じて解決してこそ中東平和に寄与するだろう」と話し、米国に比べはるかに緩和された表現を使った。イランは中国の主要なエネルギー供給国だ。

人民元切上げ問題に対して胡錦濤主席は沈黙を守ったが、オバマ大統領は中国が「もう少し市場親和的為替レート」を導入しなければなければならないと強調した。また、オバマ大統領は中国が内需を拡大し米国に市場をさらに開放することによりグローバル不均衡を解消しなければならないということに焦点を合わせた。これに対し胡主席は「私はオバマ大統領に各種形式の保護主義にきっぱりと反対し排撃しなければなければならないと強調した」と話し、最近米国がタイヤなど中国産製品に相次いで反ダンピング関税を賦課したことを批判した。

人権とチベット問題に対しては緊張感がより一層高まった。オバマ大統領は前日、上海タウンホールミーティングに続き再度「すべての人間,すべての少数民族と宗教的少数者が普遍的権利を享受しなければならない」とし人権問題を強調した。だがオバマ大統領が、中国政府にダライ・ラマとの対話を再開しなければならないと促しながらも「チベットは中国の一部」と公開的に宣言したことは人権団体らから論難の対象になる可能性もある。胡主席は「中国と米国は状況が同じでなく葛藤と異見が存在するのは当然」としつつ、米国がチベット,台湾などに対する中国の主権と領土統合,内政不干渉原則を尊重すべきだと強調した。

北京/パク・ミンヒ特派員minggu@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/internationalunit/388207.html 訳J.S