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NYT “韓国,為替レート暴騰で留学放棄”

原文入力:2009-01-10午後11:25:49
為替レート暴騰により多くの韓国学生たちが海外留学をあきらめたり延期している事例を米国のニューヨーク タイムズ(NYT)が報道した。
NYTは10日、週末版国際面主要記事の一つとして'世界的な金融危機が韓国学生たちの海外留学計画を遮っている'という題名で為替レート暴騰により留学計画を取り消したり再考する韓国の実態をソウル発で報道した。

この報道によれば世界的な金融危機は一時上手く行っていた韓国経済に打撃を与え、特に韓国ウォン価値の下落を招いたことから海外留学を計画していた数万人の韓国学生らが計画を取り消したり再調整している。

特に教育熱が非常に強い韓国は去る数年間経済が成長を継続し韓国ウォン価値が強勢を維持したことによって多くの父母たちが大学生はもちろん小学生や幼稚園生までも海外に留学に出すほどだったが、韓国ウォンの価値が急落し形勢が逆転した。

教育部によれば2007年に35万人の韓国学生たちが海外に出て行き、アメリカ国内留学生数にあっては、人口がはるかに多い中国を凌駕して最多留学生グループに属するほどウォン高の勢いは海外留学ブームを作ったが最近の韓国ウォン価値急落と共に海外留学バブルが消えている。

昨年上半期に小中等学生留学生数が10余年ぶりに初めて減少し、海外留学および研修経費で外国に流出した資金も昨年23億ドルで前年度に比べて5.8%減少して97年アジア金融危機以後最大幅の減少を記録したのが端的な例。

海外留学を減少させた要因としては就職難と景気低迷もあるが最大要因は韓国ウォン価値の暴落による留学費用の急騰というのが教育専門家たちの診断.

為替レートが1ドル当り平均900ウォン台から昨年中盤には1千360ウォンに噴きあがり外国留学に必要な飛行機代と授業料および寄宿舎費用などが数ヶ月の間に50%程度上昇した。

専門家たちは修士.博士学位取得のために留学を計画中の学生たちは日程をしばらく延期したり学費が安い他の地域に目的地を変更する方法を選ぶこともできると展望しているが、昨年15万人余りに達した語学研修など短期研修生らの場合30-40%程度減少するものと見ている。

新聞はある仏文学専攻生が計画したフランス留学を悩んだ末に中断した事例と米国,ボストン留学を計画した生命工学専攻生が学費が40%程度安いオーストラリアに方向を変えた事例、そして語学研修地として物価が安い南アフリカ共和国,マレーシアおよびフィリピンなどの地が脚光を浴びている事例も列挙した。

また為替レート暴騰により富裕層の子供だけが海外留学に行くことができる状況が造成されることによって社会的不平等が悪化する恐れがあるという教育学教授の指摘も共に報道した。

NYTはしかし、オーストラリア,シドニーに留学に行こうとしていた計画をしばらく中断したが、貯蓄を継続して英語を熱心に勉強して金融危機の寒波が過ぎることを待つというある学生の例を取り上げて多くの韓国学生たちが留学の夢をあきらめないでいると報道した。

(アトランタ=聯合ニュース)

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/332486.html

原文: 訳J.S