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米国防総省, ‘仮想経済ウォーゲーム’ してみたら…中 ‘世界最強者’に

原文入力:2009-04-10午後08:54:16
ファンドマネジャー・銀行役員 出席
北崩壊など国際危機想定

キム・スンベ記者

戦車とミサイルが動員されるのだけが戦争ではない。銃声のない経済戦争は国家安保を威嚇する。
米国国防部が経済戦争に備えた初めての仮想ウォーゲームを実施した結果、最終勝利者は中国だったと政治専門紙<ポリティコ>が9日伝えた。経済ウォーゲームは先月17~18日メリーランド州ローレルの戦争分析研究所で行われた。

米国,ロシア,中国,東アジア,その他に分けられた5チームは世界経済を支配するために戦った。参加者は軍高位将校の代わりに、ヘッジファンド・マネージャー,経済学教授,投資銀行出身役員などだった。彼らは世界経済に勢力均衡の変化を産みだすシナリオに合わせて動いた。北韓崩壊,ロシアの天然ガス価格操作,中国と台湾の緊張高揚などの国際危機が想定された。

参加者たちの頭の上には各チームの対応により随時変化する経済指標が数多くのモニターを通じて現れた。‘白血球’と呼ばれるグループが各チーム決定の影響を判断する審判を引き受けた。すべての過程を軍将校と情報担当が見守った。あるウォーゲーム参加者は「彼らは誰が貸出をし、各チームが他の国を参加させるために何をし、誰が北韓が崩壊するように決めるのかなどを知りたいと願った」と伝えた。また別の参加者である私募ファンド専門家ポール プレクン エール大教授は「未来を予測するのではなく、あらかじめ考えておく必要がある懸案を発見するのが狙いだった」と話した。今回のウォーゲームは昨年9月の米国経済危機が始まるはるか以前に企画されたが、現在の経済危機は仮想ウォーゲームをより一層実感できるようにさせた。

経済ウォーゲームの勝利者は中国だった。ロシアチームと米国チームの行き過ぎた攻防が中国を利をもたらした。1兆ドルを越えるドルを保有した中国が、自国外貨保有高の価値が暴落する状況を憂慮してドルを投げ売りできない‘ドル ジレンマ’を体験すると予想されたが、中国はドル売却を少しずつ増やし自国経済の安定を守りながらも米国経済の不確実性を高めていった。<ポリティコ>は「経済ウォーゲームは9・11テロ以後、世界で戦争以外の方法で米国を威嚇しうる広範囲な懸案を米国国防部が考慮していることを示すもの」と伝えた。

キム・スンベ記者marcos@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/349193.html 訳J.S