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[ニュース分析] 米-中が育てた東北アジア領土葛藤…韓国は‘右往左往’

https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/547437.html

原文入力:2012/08/16 22:41(1420字)

東アジア 領土紛争 拡散
中国の成長に対抗した米国の封鎖政策
‘G2力比べ’が根本原因
米・日との同盟に‘没入’MB政府
独島(ドクト)訪問後 紛争化に巻き込まれ

 第2次大戦の終戦記念日である去る15日、東中国海の絶海の孤島である尖閣諸島(中国名 釣魚島)には2国の国旗が翻った。 中国の五星紅旗と台湾の青天白日満地紅旗。 この島を実効支配する日本巡視船の阻止を突き抜けて上陸した香港とマカオ市民の手に持たれた国旗は東アジアに起きた波高の性格を明確に見せた。

 いわゆる‘グレート チャイナ’あるいは‘大中華’と表現される中国の勢力膨張の動きだ。 尖閣にひるがえった2国の国旗は中国と台湾が公式的な敵性関係と関係なく外部への対応においては‘一つの中国’または、大中華圏を形成しているという象徴のように読まれる。

 だが、表面的には攻勢的に見える尖閣諸島に対する中国の動きは実際には防御的といえる。 東アジアに形成される米国主導の中国封鎖に対する対応であるためだ。 この島に対する中国の領有権主張は昨日今日のことではないが、最近の攻勢的対応は中国がスプラトリー諸島(南沙群島)、パラセル諸島(西沙諸島)など南中国海全域で東南アジア諸国と繰り広げる領有権紛争とかみ合っている。 特に去る2年間これら東アジア海域の領土紛争に対する米国の介入が決定的だ。

 米国は2010年7月アセアン地域フォーラム(ARF)でヒラリー・クリントン国務長官の「南中国海紛争の平和的解決が米国の国益と直結する」という発言を契機に介入を始めた。 事実上、東南アジア国家の手をあげたのだ。 昨年バラク・オバマ行政府は‘米国のアジア帰還’を明らかにした。 アジア・太平洋地域で米国軍事力の比重を高める措置を相次いで取った。 フィリピン、スビク湾海軍基地の再使用、オーストラリア ダーウィン基地への常駐兵力派遣に続き、ベトナム カムラン湾基地の使用有無も打診している。 米国が中国周辺国を構成し全方向的に中国を封鎖・圧迫しているということだ。

 去る7月、米国国務部は尖閣諸島も米-日防衛条約の対象だと明らかにした。 この島で武力紛争が起きれば米国が介入するという意だ。 日本政府は個人所有であるこの島の国有化表明もした。 東アジア領土紛争で防御的立場に立たされた中国は、この島を弱い環と見て逆攻勢に出た。 この島に対する日本の支配が日清戦争の結果だという過去の歴史がある上に、中国封鎖の主軸である米-日同盟を攻撃できる対象であるためだ。 今年上半期を通じて中国側は尖閣諸島海域に巡視船を派遣して日本との衝突を引き起こし、結局中国人の島上陸まで至った。

 中国が周辺国らと葛藤を見せる間に、米国はこの地域で外交・軍事的歩幅を広げた。 日本民主党政権が推進した沖縄、普天間基地の県外移転を無効にして米-日同盟を強化した。 フィリピン、ベトナムなどとも外交・軍事的関係を拡張した。 中国外交の独占対象だったミャンマーとも関係正常化に乗り出した。

チョン・ウイギル先任記者 Egil@hani.co.kr

原文: 訳J.S