原文入力:2012/06/28 23:01(1717字)
低金利で資金調達するため
他の銀行にも談合要請
資金調達 基準金利 操作
米・英当局、歴代 最高罰金 4億5000万ドル賦課へ
シティグループなどへ調査拡大
"今回は本当にお世話になりましたね! いつでも一度立ち寄って下さい。 あなたのためにポランジェ(フランス産最高級シャンパン)を準備しておきますね。"
2006年3月、英国最大の銀行であり資産規模世界4位行であるバークレーズのある派生商品仲介人は取引銀行の担当者にこのような電子メールを送った。 世界金融取引の基準金利となるライボー金利操作に協力したことに対する感謝の手紙であった。 この仲介人は経営陣からライボー金利を低くするように努力してみろとの指示を受けていた。
彼は取引銀行担当者に金利条件を低くすることを暗に要請し、肯定的な返事を受け取った。 当時、資金需要が大きかったバークレーズが少しでも安い金利で資金を調達するために他銀行らと談合してリボ金利の操作を試みたのだ。
ライボー金利操作疑惑を捜査してきた米国法務部と英国金融監督庁はバークレーズに歴代最高水準である4億5000万ドル(約5194億ウォン)の罰金を払わせることにしたと<ファイナンシャル タイムズ>などが27日(現地時間)伝えた。 バークレーズは2005年から2009年までライボー金利はもちろんユリボー金利(ユーロゾーン12ヶ国の都市銀行間金利)の操作まで試みたことがわかった。 特に2008年米国発金融危機で流動性危機に襲われると金融費用などを減らすために基準金利の操作を試みた。 波紋は一層拡大する展望だ。 英国財務長官ジョージ オズボーンは28日、米国のシティグループ、スイスのUBS,英国のHSBC,王立スコットランド銀行など4ヶの大型銀行も調査対象に含まれていると明らかにした。 この便りにロンドン証券市場では大型銀行株株価が大幅下落した。
今回の事件は国際金融市場の基準金利まで操作したという点で、金融資本の堕落が極に達したことを示している。 ライボー金利が350兆ドル(約39京ウォン)に達する全世界金融取引のベンチマーク(基準値)の役割をしている理由は、英国銀行の信用度が世界最高水準を誇っているためだ。 だが、このような金融資本も貪欲を満たすためにグローバル金融市場をかく乱する行為を辞さなかった。
ライボー金利は過去に外国為替流動性問題で困難に陥った新興国にとっては‘呪いの金利’のように記憶されている。 外国で資金を調達する時、ライボー金利に加算金利を加えた金利を適用されたためだ。 我が国は1997年アジア金融危機時や2008年外貨債権発行推進当時、加算金利が急騰して困難を経験した。 新興国には厳格に適用した基準金利を、金融資本自身らは利益を守るために操作に乗り出していたのだ。
今回の事件は2010年カナダの金融当局がヨーロッパ大型銀行間でライボー談合が慣行のように継続してきたという情報提供を受けた事実を言論に公開したことにより火がついた。 これを情報提供した銀行はスイス最大の金融グループであるUBSであると名指しされた。 しかし本格的な調査が始まり、バークレーズが一番最初に調査に協力したと外信は伝えた。
※ライボー金利(LIBOR・London Inter-Bank Offered Rates)
ロンドンの金融市場で活動する信頼度の高い上位圏銀行20行間の短期的資金取引に適用する金利。 各銀行が適当な金利条件を提示すれば、英国銀行協会がそれを総合して決める。 世界各国の国際金融取引に基準金利として活用されており、クレジットカード取引から企業貸出に至るまですべての金融取引に影響を及ぼす。 27日現在3ヶ月ライボー金利は0.46%だ。
イ・チュンジェ記者 cjlee@hani.co.kr
原文: 訳J.S