原文入力:2012/03/04 20:31(851字)
←中国、広東省、ウカン村で3日実施された村委員会選挙で村の行政責任者である主任に選ばれたリンチュルァンが取材陣に囲まれ笑っている。 ウカン/APニューシス
村の土地を不法売却したことに抗議する中国ウカン村の農民デモを率いた指導者が民主選挙を通じて村の指導者に選出された。
中国南部広東省のウカン村住民たちは3~4日に実施された村委員会選挙で昨年のデモ指導者であったリンチュルァンとヤンソマオを村の行政に責任を負う村委員会の主任と副主任にそれぞれ選んだと<人民日報>などが報道した。 村委員会7人を選出する今回の選挙には21人が出馬し、投票率は83%を記録した。
リンチュルァンは去る1月、ウカン村党書記に任命されたのに続き、今回の選挙でも90%以上の票を獲得した。当選後の演説で彼は「党書記と村委員会主任という2つの肩書を背負って非常に重い責任を引き受けた」として「最も重要な任務は腐敗した役人たちが不法に売ってしまった村の土地を返してもらうこと」と話した。
リンチュルァンとヤンソマオ以外の候補たちは3日に行われた一次投票で規定された過半数の得票ができず、4日の2次投票を通じて残りの5人の村委員が選出された。中国の法律上、基礎行政組織である村委員会は直接選挙を通じて構成することになっているが、実際には共産党や政府が支援する候補らが無競争で当選し選挙不正や結果歪曲などがおおっぴらに行われていると住民たちは話す。事実上‘中国初の草の根民主選挙’であるウカン村選挙が大きな関心を集め、国内外取材陣をはじめとして中国各地で村有地不法売却に抗議している農村住民たちがこの日の選挙を見るために集まった。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/521916.html 訳J.S