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麻生支持率反転に ‘キム・ヒョンヒ カード’ 利用

原文入力:2009-03-12午後07:17:45
‘拉致問題’ 反北 雰囲気造成
解決ための韓-日協力 浮上

キム・トヒョン記者

←大韓航空機爆破犯キム・ヒョンヒ氏とキム氏に日本語を教えるために北へ拉致されたという田口八重子家族との面談を大々的に報道した日本の12日付新聞各紙.

イ・ミョンバク政府が斡旋した大韓航空爆破犯キム・ヒョンヒ(47)氏と日本の北拉致被害者家族の面談が麻生太郎日本,自民党政権の支持率反転カードとして大々的に活用されている。

中曽根弘文外相は12日、ユ・ミョンファン外交通商部長官に電話をかけキム氏と田口八重子家族との面談実現に謝意を表わし、拉致問題に対して協力関係を強化することで意見の一致を見たと<NHK>が12日報道した。ユ長官は「韓国政府としては面会実現をうれしく思う」として「引き続き拉致問題に協力していく」と前向きな返事をしたと放送は報道した。

日本言論らはキム氏との面談に報道陣300人を派遣し5時間にわたり実況中継をするなど大々的な報道戦を展開し、日本国内ではまた拉致問題と関連した大々的な反北の雰囲気が造成されている。

日本言論らは10%台の低調な支持率で失脚の危機に立たされた麻生太郎総理内閣が拉致問題を支持率反転カードとして活用していると分析した。<日本経済新聞>は「6者会談などで拉致問題に過度に執着しているという視線を受ける日本政府に対するイ・ミョンバク政府の姿勢はさらに言うまでもない」と評価した。麻生総理は11日夜、記者会見で「長い間気を遣っていたので良いことではないか」として内心を表わした。

イ・ミョンバク政府は拉致問題と関連し、日本政府に‘力’を貸した後、経済協力を得るという策略を見せると日本言論らは分析した。イ大統領は去る3・1記念日祝辞で対日メッセージに全く言及しないほど‘対日重視’の姿勢を見せた。

しかし日本言論らは対北韓問題解決がより一層難しくなるおそれがあると指摘した。<東京新聞>は「北韓が人工衛星だと呼ぶ弾道ミサイルを発射し、日本政府が非難する事態になるならば拉致問題の再調査がより一層遠ざかる」として「麻生総理が話した通り、今回の面談実現で停滞状態の拉致問題が進展する程に問題は簡単ではない」と指摘した。総連関係者は<ハンギョレ>に拉致問題再調査の道はより一層遠ざかったと断言した。彼は「イ・ミョンバク政府は対北韓包囲網をより一層拡大する政策を行っている」として「北を犯罪国家と烙印し自身を被害者に変身させ東北アジアでの位置づけ拡大を狙う日本政府と共助をすることは、自分の墓をより一層深く掘ること」と主張した。

東京/キム・トヒョン特派員aip209@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/343814.html 訳J.S