原文入力:2011/12/15 17:19(1826字)
日本慰安婦被害者問題解決を促す意味で水曜集会1000回を迎え、14日駐韓日本大使館前に建てた平和の碑に対して日本保守右派が猛非難を浴びせている。
<産経新聞>ソウル特派員である黒田勝弘は15日付コラムで平和の碑建設を‘前代未聞’、‘国家的冒とく’という単語を動員して露骨に非難した。 また、日本軍慰安婦被害者問題に対して‘神話または虚構’という表現で事実自体を否認する態度を示した。自民党右派指向のある議員は「韓国は詐欺師なのか」という荒っぽい発言を浴びせた。
黒田特派員は「反日団体による慰安婦記念館は国際的に前代未聞のこと」とし「反米運動は世界各地で行われているが米国大使館前に反米記念碑が建てられたという話などは聞いたことがない」と主張した。
彼は続けて「反日ならば超法規的に何でもする韓国だが、これは明確に度を越した」として「今週末、李明博大統領の訪日を控えて、民間団体の行為だとは言え、それでは日本の対韓感情悪化は避けられない」と話した。
彼は2002年に発生した米国車両による女子中学生死亡事件に言及し「反米団体が米大使館から離れた道路上に記念碑を無許可で建設したことがあるが、鍾路(チョンノ)区庁は半年後に撤去した」と指摘した。また「国際化時代の真っ最中に貿易額1兆ドルを国家的に祝い韓流ブームを全世界に誇る韓国で外国公館に対するこういう下品な行為が許されている」と嘆いた。
それと共に彼は、外交当局者など韓国政府も内部的に困惑しているが、市民運動全盛時代で慰安婦支援団体の無理なゴリ押しを説得できなくなっていると指摘した。韓国政府が日本に関連した問題に対しては言論など世論の批判を恐れているというのが彼の主張だ。
韓国政府が過多に気を遣い支援団体が記念碑建設を強行できた背景には慰安婦の聖域化があると黒田特派員は主張した。「20年にわたる執拗な反日キャンペーンの結果、前慰安婦老女たちは今は独立運動功労者のように英雄視され死ねば必ず経歴と写真が新聞に載ってくる。韓国では慰安婦問題を巡りすでに一種の神話または虚構が成立している。」
更に彼は日本軍慰安婦被害者存在の歴史的背景に対して‘貧困’等の自発的行為と言及した。 1993年、慰安婦問題に対する日本の自主調査結果を基に日本官憲の関与があったと最初に認めた河野談話(河野洋平官房長官談話)さえ否認したのだ。彼の主張は2007年、日本軍慰安婦被害者と関連して「強制連行はなかった」という安倍晋三当時総理の歴史認識に近接していると見られる。
「日本統治時代、戦時中の貧困などの色々な理由で慰安婦生活をやむを得ずすることになった彼女たちが外地の慰安所などで日本軍将兵を相手にしたので‘日本帝国主義被害者’として今、日本糾弾の反日運動の象徴になってしまったのだ。」彼は続けて「これに反論を展開し、その神話虚構を押し倒すには支援団体以上の熱意と執拗さが要求されるが、日本には民官全てのそれがないと嘆いた。それと共に新たに国家的次元の調査と検証に力を使う覚悟が必要なのかもしれないと主張した。
一方、日本自民党右派議員で構成された領土に関する特命委員会は14日、日本政府が韓国政府に平和の碑の撤去を要請するよう決議案を採択するなど、強力に反発した。平沢勝栄 衆議院議員は「韓国は無許可で建設しても放置するほどの詐欺師なのか」と声を荒げた。新藤義孝 参議院議員は「きわめて嘆かわしい事態で、石碑は撤去されなければならない」と主張した。
この席に参加した外務省幹部は「撤去するよう外交ルートを通じて要請する」と繰り返し明らかにしたと<産経新聞>が伝えた。
しかし外交機密を理由にこれまで日本政府が対応を明らかにしないことに対して不満が続出したという。
衛藤晟一参議院議員は「外交上の大失敗だ。失敗を隠すために情報を隠しているだけ」と主張した。平沢議員も「韓国の言いなりになることが友好関係発展に繋がると考えるならば大きな錯覚だ」と圧迫した。
キム・ドヒョン先任記者 aip209@hani.co.kr
原文: 訳J.S