原文入力:2011/12/05 20:59(1501字)
政府 "安全に問題ない"
市民団体 "補修工事まで拙速"
パク・ヨンニュル記者、チェ・サンウォン記者
専門家 "耐久性 落ちる"
‘全面的調査’の声 拡散
←4大河川事業で政府が洛東江(ナクトンガン)上流に作った慶北(キョンブク)亀尾(クミ)堰でコンクリート翼壁の下から11mの高さまで4~5㎝ほど亀裂の入った隙間から水が洩れている。 パク・チャングン関東(クァンドン)大教授提供
"ありえる軽微な現象で、補完すれば問題ない。"
4大河川再生推進本部シム・ミョンピル本部長は4日、4大河川堰の漏水に対して説明しながら、安全には何の問題もないという点を幾度も強調した。「水が染み出る程度で軽微であり構造的安定性には問題がなく、コンクリート養生欠陥などの問題ではない」という説明だ。ホン・ヒョンピョ4大河川副本部長も「相対的に漏水が多い尚州堰は34ヶ所から漏水が発生したが、残り8ヶの堰では漏水部位が1~4ヶ所以下」と意味を縮小した。施設安全公団のキム・ヨンファン水資源チーム長も「設計書のとおり施工されており、漏水内容も軽微で安全に問題がない」と話した。ダム・トンネルの場合、許容漏水量基準を定めて管理するほどで、水がコンクリート構造物を通過することを認めているということだ。
だが、設計どおり施工したが竣工もしない状態で水が漏れるのは納得が行かないというのが土木専門家たちの話だ。20~30年前ならありえたことという説明だ。 16ヶ堰の内、7ヶ堰で水が漏れない反面、洛東江区間8ヶ堰を含む9ヶの堰でのみ水が漏れるのも政府説明の説得力を落とす。
野党と4大河川反対団体は拙速工事が引き起こした必然的な結果と指摘する。 「途方もない流速と流量に耐えなければならないダム規模の堰を完工しようとするなら工事期間が一般的に7年以上かかるのに、李明博政府が任期内完工のために夜間と真冬にもコンクリートを打設するなど無理な速度戦を押しつけたため」というものだ。反対団体は最近、亀尾堰の川底沈下で構造物に亀裂が発生した事実も欠陥工事の事例として上げている。
パク・チャングン関東大教授は「欠陥工事の結果という以外には説明する方法がない」と話した。パク委員長はまた「補修工事をするためには堰の水を全て抜いた後に堰上流の部分を詳細に調査してにじみ出ている所を把握するべきだが、現在の補修工事は堰に水をいっぱいに満たした状態で水が洩れる堰下流の部分を付け焼刃で塞ぐ方式で進行している」として「補修工事もやはり不良」と主張した。 パク・ジェヒョン仁済(インジェ)大教授(土木光学科)は「一旦、水が漏れ始めた以上は全ての方法を動員しても技術的に水を完全に塞ぐ方法はない」として 「その場は安全に問題がなくても凍って溶けることを繰り返せば、長期的には堰の耐久性を落とし深刻な問題が生ずるだろう」と話した。
これに伴い、4大河川堰の欠陥工事を巡る論議は簡単には静まらないものと見られる。漏水に終わらず亀裂、沈下および水門作動テストなど堰の安全性に対する全面的な調査が必要だという指摘が出てきているためだ。4大河川反対団体はこれを調査する中立的で客観的な機構を設けることを要求している。
パク・ヨンニュル記者、昌原(チャンウォン)/チェ・サンウォン記者 ylpak@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/508689.html 訳J.S