原文入力:2011/11/30 20:42(996字)
パク・ミンヒ記者
年間所得‘1274中国元→2300中国元’へ貧困基準 2倍に上げる
貧富格差・内需停滞 解決法…1日1.25ドル 国際基準には未達
中国の貧困人口が2688万人から1億2800万人に一夜で5.5倍に増えた。
中国当局が貧困ライン基準を既存の年間所得1274中国元から2300中国元(41万2000ウォン)へ二倍近く高めたためだ。胡錦濤国家主席と温家宝総理など中国指導部が参加した中で29日に開幕した貧困軽減工作会は貧困基準線を上方修正し貧困層支援対象を大幅に増やしたと<新華社通信>が30日報道した。
今回の調整で中国全体人口の約10%、農村人口の13.4%に当たる1億2880万人が政府の貧困支援金を受け取ることになった。ほとんど日本の人口に匹敵する数字だ。中国農村低所得層保障政策によれば、2300中国元と自身の実際所得の差額の補助を受け取り、老人、子供、障害者などがいれば該当補助金を上乗せで受けることになる。
全世界経済危機の中で低所得層支援を破格的に増やした今回の措置は貧富格差拡大と内需停滞問題に対する中国の解決法だ。胡錦濤主席は会議で「2020年までに貧困階層が衣食問題を心配せずに、義務教育・基本医療・住宅を保証され、貧困農民の所得増加率が全国平均より高くなるようにして貧富格差拡大の流れを逆転させる」と宣言した。中国は労働者の賃金引上と低所得層支援拡大を通じて内需が経済成長の主要軸とする政策を推進している。
去る30年間続いた高度成長を通じて中国人3億人が貧困から脱出したと推算されるが、都市-農村、貧-富の格差はますます広がってきた。今回の調整は一日1ドル未満の生活を基準としたもので、一日1.25ドル未満を貧困層に分類する世界銀行や国連などの国際基準とはまだ差がある。
専門家たちは貧困ライン基準がまだ低いうえに支援額があまりに少なく実際に農村の責任を負った村官たちが補助金を農民に渡さず着服する問題も深刻で透明な制度運営が重要だと指摘している。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S