原文入力:2011/11/02 20:49(1477字)
ユ・ソンヒ記者
"良心の自由、抑圧されても脱落するかと思い模範答案"
労働団体への接触多く問題人物を摘出か
雇用労働部傘下の韓国産業人材公団が主管する公認労務士試験の最終3次面接試験で面接官が受験者らに‘思想検証式質問’をしたことが明らかになり、論難が起きている。受験者は「思想検証をすることは思想と良心の自由を抑圧する時代錯誤的な発想」とし反発している。
2日、受験者らの話を総合すれば先月15日に行われた‘第20回公認労務士3次面接試験’で面接官が相当数の受験者に‘天安(チョナン)艦事件に対してどう思うか?’、‘狂牛病牛肉ろうそく集会に対してどう思うか?’などの質問をした。
公認労務士受験生カフェに文を載せたある受験者は「面接官が天安艦事態に対する見解を言ってみろと言ったり‘あなたの国家観は何か’と尋ねた」として「‘とても敏感な質問だが、政府の発表にもかかわらず私は疑惑がまだある’と答えると面接官は‘私がこの質問をした意図は公認労務士を選ぶ時、国家に害になる人は選ばないためなのに、政府発表を信じられないということなのか’と言いました」と話した。この受験者は「(面接官の反応に)完全に慌てて‘大韓民国国民なので政府発表もある程度信じている’と答えて終えた」とし 「天安艦質問のために落ちるかと思い大いに心配した」と付け加えた。
別の受験者は「私の場合には‘2008年狂牛病と関連して、言論がわい曲報道したことが明らかになり、<PD手帳>はこれに対して謝ったことがあるが、狂牛病ろうそくデモに対してどう思うか’という質問を受けた」として「初めは‘政治的事案に対して国民が関心を持って自身の意見を陳述することは肯定的’と答えたが、すぐにしまったと思い‘ろうそくデモを政治的に利用することは正しくないと考える’と言葉を変えた」と書いた。
会計士・税理士・弁理士・鑑定評価士など政府主管の専門資格試験の中で3次面接を受けるのは公認労務士試験が唯一だ。これに対して一部公認労務士試験受験者は労働団体らと頻繁に接触することになる労務士の特性を考慮し、問題の素地があると判断される受験者を摘出しようということではないか疑わしい。実際、労働部公務員、公認労務士、労働関連大学教授などで構成される面接官3人が施行する3次面接の評価事項には専門知識と応用能力、礼儀・品行および誠実さ、意見発表の正確性と論理性の他に国家観と使命感という項目がある。
ある受験者は<ハンギョレ>との通話で「受験する側としては落ちるかも知れないという圧迫感のために自身の考えとは違うが面接官が好む返事をするほかはない」として「資格証試験を受けて良心の自由を侵害され思想を検閲されるということに怒りが込み上げた」と話した。
これに対して雇用労働部関係者は「国家で認める公認資格証であり最小限の倫理観を評価しようということではないだろうか」としつつも「試験関連実務は韓国産業人力公団が行なっているので具体的な内容はよく分からない」と明らかにした。公団関係者は「面接官がそのような質問をしたことは知らなかったが、事実ならば問題がある」として「次の試験からは注意するようにする」と話した。
ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/503772.html 訳J.S