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5次希望バス キム・ジンスクについに会えず解散

原文入力:2011/10/09 11:25(1650字)
クォン・オソン記者


[総合] 影島造船所‘秋の運動会’警察封鎖でできず
"祝祭ムードになると思ったが" …強硬鎮圧 俎上へ


←警察が8日夕10時50分頃、釜山、南浦洞(ナムポドン)のロッテ百貨店前で希望のバス参加者を鎮圧するため放水している。 クォン・オソン記者


9日午前11時、5次希望のバスも警察の封鎖により277日にわたる高空籠城中のキム・ジンスク民主労総指導委員に結局会えなかった。しかし少数の参加者たちは9日朝、影島造船所85号クレーン前で手を振り連帯の意を伝え、キム指導委員も手を振って応えた。希望のバスは警察の強硬対応に対しても平和基調を維持したまま9日午前、釜山駅前広場で終えられた。

 釜山、光復路の釜山劇場前で夜通し文化祭を続けた1千人余りの希望のバス参加者はこの日7時頃、ゴミを片づけ場所を清めた。7時20分頃、警察が整理中の参加者らを再び外に追い出すなど一時小競合いが起きたりもしたが大きな衝突には至らなかった。

 参加者は以後、小規模に分散しキム指導委員がいる影島造船所前への支持訪問を試みたが、警察の鉄壁封鎖に阻まれ大部分引き返さざるを得なかった。しかし個人参加者をはじめとする一部の人々は85号クレーンの向かい側に到着し8時半に手を振り連帯の意を伝えた。

 その場所にいた韓進重工業家族対策委関係者は「希望バス参加者10人余りをはじめ家族対策委など30人余りが集まりキム・ジンスク氏に朝のあいさつをした」として「1次から5次まで希望のバス参加者がくる度に高空籠城中の労組員と家族皆がとても大きな力を得て感謝にたえない」と話した。この過程でも「300人余りの警察兵力が険悪な雰囲気を作った」とこの関係者は伝えた。

 影島造船所前で<ハンギョレ>と会った希望のバス個人参加者チェ・某(24・大学生)氏は 「(ソウルから)来た時は今回は祝祭ムードになると期待したが結局、少数だけがクレーン前で挨拶を交わすだけで残念だった」と話した。キム指導委員はツイッターを通じて「一晩中、遺憾と怒りで眠れなかったが叫び声が聞こえ心がちょっと安らいだ」と応援した人々に感謝を伝えた。

 バラバラになった参加者たちはこの日朝9時頃、釜山駅前広場に再び集まり共に朝食を摂り略式整理集会を持った。参加者は警察の強硬対応方針で支障をきたした日程に惜しみながらも「整理解雇撤回」スローガンを叫び最後まで連帯することを誓った。

 参加者キム・ソンボン(37)氏は「ちょうど釜山国際映画祭が開かれた期間なので今朝海雲台区(ヘウンデグ)、センタムシティで韓進重問題を訴えたが市民が熱い拍手と歓呼をおくってくれた」として「クレーンではなく南浦洞前で夜を過ごしたが最後まで共にするということを知らせられた点に大きな意味がある」と話した。
 キム・某(58・教師)氏は 「夜間、連行者に面談するために東莱(トンネ)警察署を訪ねたが署長が頑として面会申請者らを阻み不法罪証を指示した」として今回の参加者らに対する警察の過剰対応を糾弾した。

 参加者たちは「非正規職撤廃、整理解雇撤回」を連呼し午前11時頃、各自の暮らしの場へ出発した。希望のバス企画団関係者は「希望のバスは問題解決の終止符ではなく誠実な助力者の役割をしてきた」として「まだ問題が解決されたわけではないので、これからもずっと共にする」と話した。彼はまた「共にしてくれた方々に深く感謝する。皆の同意を集めて整理解雇問題解決のために努力しよう」と訴えた。

 釜山/文 クォン・オソン記者 映像 チョン・ジュヨン ディレクター sage5th@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/499869.html 訳J.S