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“彼らだけのリーグ”破った8276人の正体に注目!

原文入力:2011/10/05 22:43(1614字)


ソク・ジンファン記者


休日返上し野党陣営、国民予備選挙参加
“動員選挙戦のトラウマ克服”との評価
ソーシャルメディア・水平的ネットワーク
“市民政治”の主要動力として浮上


←ソウル市長汎野党陣営統一候補のパク・ウォンスン候補が5日、ソウル麻浦区(マポグ)東橋洞(トンギョドン)の金大中(キム・デジュン)図書館で金大中前大統領の夫人イ・ヒホ氏に会い握手している。 国会カメラマン団


「パク・ヨンソン9132票、パク・ウォンスン8276票」 この3日、市民候補と第一野党候補の対決に現れた856票の差は、民主党だけでなく政界全体をどよめかせた。パク・ウォンスン候補は白頭山脈縦走から戻って1ヶ月しかならない状況であったし、反面パク・ヨンソン候補は党内予備選挙の時の参加人員より多い票を得ながらも、大差をつけられず結果的に敗れたからだった。

衝撃に包まれた既成政党では、パク・ウォンスン候補を支持した8276人の正体に注目している。 単に市民運動家パク・ウォンスンを候補に引き上げた“力”のためではなく、彼らが“アン・チョルスとパク・ウォンスン現象”に代表される市民の変化への欲求を象徴していると見るからだ。 彼らは自分が支持する候補者のために予備選挙参加申請をし、休日を返上して自分で投票所までやってきた。 共同予備選挙管理委員長を務めたペク・スンホン弁護士は「国民参加予備選挙の長所にもかかわらず、動員選挙戦に対する恐怖感のために(民主党所属でなければ)誰もなかなか容易には出られなかったのだが、自発的な市民の参加が政界の古い“トラウマ”を破った」と評価した。


パク・ウォンスン候補のキャンプ内では「私たちを支持した8千人余りの投票者団の中で、市民団体や地域の草の根団体、支持の会等を通しても把握し切れない支持者が少なくとも2千~3千人余りはいるようだ」と話した。


今回の選挙戦でツイッターに代表される社会関係網サービス(SNS)の役割が大きかったという評価も出ている。 ツイッターなどで今回の予備選挙が話題になったうえに、コン・ジヨン作家やチョ・グク教授、そしてキム・オジュン氏をはじめとする〈ナヌン コムスダ(訳注:私はセコいの意味で現在、韓国で大人気のインターネット放送)>の製作チームなど、若年層に人気のある人々が予備選挙参加を促したのが効果を上げたということだ。


パク・ウォンスン候補のキャンプでは、この人達の実体についてもう少し真摯に且つ積極的に接近している。 インターネットなどに基づく社会関係網サービスが既存メディアでない新しい“ソーシャル メディア”として機能するだけでなく、実際に市民を動かす動力になると判断している。 パク候補キャンプのある核心的関係者は「今回自発的に参加した市民の基本的情緒は“イ・ミョンバク大統領とオ・セフン前市長に対する怒り”だった。しかし人々が動いた理由は、“怒り”に留まらないで認証ショット遊びなど“面白さ”にまで進んでいるため」と説明した。


パク・ウォンスン候補も去る3日、統一候補受諾演説を通じて「(既成政党のように)彼らが決め彼らが指示する彼らだけのリーグにはもはや戻らないだろう」として「新しい時代は、資金のない私の資金になってくれたし、組織のない私のシステムになってくれたし、攻撃を受ける私のメディアになってくれた」と話した。 水平的ネットワークと自発的参加、双方向の疎通などを、自身が追求する“新しい市民政治”の武器にするという話だ。


ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/499451.html 訳A.K