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"全面的無償給食に反対する所信には変わりない"

原文入力:2011/10/05 21:10(2560字)
キム・ジョンチョル記者、ソンチェ・ギョンファ記者


インタビュー/ナ・ギョンウォン ハンナラ党ソウル市長候補


←ナ・ギョンウォン ハンナラ党ソウル市長候補. 写真キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr


彼女は与党候補としての安定感と責任性を強調しながらも前任者らとの差別性を示そうと努めた。全面的な無償給食に対する反対は依然として自身の所信だと語ったが、‘漢江ルネサンス事業再検討’の意思を明らかにするなど、オ・セフン前市長との間に一線を画した。 野党圏単一候補であるパク・ウォンスン候補に対する党指導部の理念論争攻勢についても「行き過ぎれば望ましくないでしょう」として用心深い態度を見せた。ソウル市長補欠選挙に出馬したナ・ギョンウォン ハンナラ党候補に5日午後ソウル プレスセンターに用意された選挙運動本部事務室で会った。

-ソウル市長補欠選挙が事実上与野党候補間の1対1構図に組まれた。いわゆる野党圏単一候補のパク・ウォンスン候補に対してどのように評価するか?
 "市民活動を活発にしたし、市民運動家としての長所はたくさん持っておられた方と理解している。しかし市民運動家としての長所とソウル市長としての長所が同じかについては疑問をたくさん提起している。"


-今回の選挙を政策選挙で行うと標ぼうした。しかし党指導部は相手のパク候補に対して理念が不明だというアカ論争まで提起している。
 "民主党候補ならば党綱領があり、それまでの色々な活動で検証を受けているため、どんなことを追求しどんなアイデンティティがあるのか知ることが出来る。パク・ウォンスン候補は政治をしなかったので明らかになっている部分がない。そのような次元で党が接近しようとしているのではないかと思う。"


-思想検証の定規を突きつけなければならない程にパク候補の歩みに問題があったことはないのではないか。政策選挙をしようと言いながら思想攻撃をするのは望ましくないとの意見が与党にもあるが。
 "党で話した内容はよく分からない。とにかく過度に理念論争へ進むことは望ましくないでしょう。"


-パク候補が近い将来に民主党への入党可否を決めるという。これについてはどのように見るか?
 "韓国政治の発展のためには入党することが当然だ。政治で最も重要なのは国民に責任を負う姿勢だ。パク候補が言うには市民候補だが野党圏候補だ。その部分を正確に言うことが正しい。"


-相手候補に対する本人の強みは何か?
 "市民の幸福指数と生活の質を高めることがこの時点でソウル市長がしなければならないことだ。 特にこの過程で細心に突き詰めなければならないことが多いが、私はこの点で女性として強みがあると見る。また、弱者のための市政をきちんと行なっていく哲学と自信がある。そのためにはスローガンにとどまらず問題を解決する能力が必要だ。私は葛藤を調停する判事を経て政治家経験を持ったのでパク候補よりこの点ではるかに上回っている。"


私は福祉拡充論者…予算拡大すべき
漢江ルネサンス 住民意見 まとめて検討
負債圧縮は重要…倹約市政に努める
理念論 行き過ぎれば望ましくないでしょう


-李明博、オ・セフン前任市長に対する評価は?
 "両前任市長は過去10年近くソウルの都市競争力を高めることに相当な役割を果たした。オ市長は特にデザイン ソウルとしてソウルのブランド価値を高めた部分を高く評価する。ただし、その過程で一部の展示性事業に対しては明確に正さなければならない。展示性事業に対して大幅再検討をしなければならないと考える。漢江ルネサンスなど、すでに推進されたものは公共活用を高め、今後しなければならないことは住民意見を取りまとめ、財政状況を見ながら検討しなければならない。"


-‘生活特別市’をキャッチフレーズに掲げたが。
 "鉄道や道路インフラではなく生活インフラを敷こうということだ。自分の家の前に安心して任せられる保育施設があり、10分歩けば公園と図書館がある、どこに住んでも同等水準の質を感じる生活市政を展開する。それと共にソウル市の負債を減らすことが重要だ。今、負債を減らさなければ一層難しくなるので倹約市政を行う。第3にはソウルの都市競争力を継承発展させる未来市政だ。ソウルの都市競争力を放置し退歩させるならば大韓民国の未来はない。


-ソウル市長補欠選挙の最も大きなイシューの一つが福祉問題だが。
“私は福祉拡充論者だ。選別的、普遍的という曖昧な概念を巡って論争するのではなく、これからは生活福祉をしなければならない。今人々の生活水準が高まり最小限人間らしい生活を保障しようとするなら福祉を高めなければならない。ソウル市が予算の28%を福祉に使っているが拡大しなければならない。ただし、それをどこに使うかが問題だ。私は無償福祉に対しては否定的な認識を持っている。それが未来世代に負債を残すことになるためだ。”


-無償給食問題でオ・セフン市長が闘争して退いたが、市議会で全面的な無償給食条例を作った。どのようにすべきか?
“今でも全面的な無償給食に反対する原則と所信には変わりない。金持ちにまで給食をする必要はないということだ。しかし市長という席は葛藤を調停しなければならず、対話と妥協が重要だ。財政問題を十分に議論すれば議会と合意点を作ることができる。”


-歴代のソウル市長立候補者は大部分が大統領選挙を夢見た。次期大統領選挙に出るつもりがあるか?
“今はそのような考えも夢もない。私は元来、席にはこだわらずに今しなければならない仕事を熱心にしようというのが信条だ。大統領はちょっと特異な人とか やれるだけの能力を持った方がすることだ。私の能力上、ソウル市長に挑戦する能力はあると思うので挑戦している。”


キム・ジョンチョル先任記者、ソンチェ・ギョンファ記者 phillkim@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/499468.html 訳J.S