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民主党孫鶴圭代表「責任をとり退く」

原文入力:2011/10/04 13:21(1807字)
キム・ウェヒョン記者

←孫鶴圭民主党代表が4日午前、非公開最高委員会懇談会に参加するために、ソウル汝矣島の国会で取材陣たちの質問を受けながら入場している ニューシス

孫鶴圭(ソン・ハッキュ)民主党代表が、野党陣営単一化選挙戦の敗北の責任をとり代表職辞任の意向を明らかにした。孫代表は4日に開かれた非公開最高委員会懇談会で、60年の伝統の第一野党がソウル市長候補を出せなくなったことに対して遺憾を表明し、「このような状況に対して、民主党党代表が政治的道義的責任を負って退くことが、国民と党員に対する道理と考える」と話したと、李庸燮(イ・ヨンソプ)スポークスマンが伝えた。

孫代表は3日夕方、選挙戦結果が発表された後、辞任するかについて苦心したことが分かった。側近と一部議員が翌日午前になっても極力引き止め、この日の会議で、鄭東泳(チョン・ドンヨン)、千正培(チョン・ジョンベ)などの最高委員たちも辞任の考えを放棄するよう薦めたが、孫代表本人がそうしようが、「責任論」をついに放棄することはできなかった。孫代表はこの日の会議で「民主党でも責任を負うことは、責任を負う責任政治が確立されてこそ、民主党に対する国民の信頼も厚くなり、党員たちの誇りと愛も深くなる」として「代表職を辞職しても、ソウル市長選挙および再補欠選挙の支援のために全身で走りぬくだろう」と明らかにした。

孫代表の責任論は、今回の選挙戦で確認された民心を党内に反映するという意向も含まれていると見られる。ある民主党要人は、「安哲秀(アン・チョルス)を支持して朴元淳(パク・ウォンスン)を選んだ国民は、今、変化を願っている」として「民主党も底から変われと命令している」と話した。彼は「昨日、投票所に本当に多くの党員たちがあふれ出た。彼らの怒りに答えなければならない」として「(孫代表の辞任)は当然のこと」と付け加えた。

ソウル市長候補野党陣営単一化選挙戦に民主党代表として出た朴映宣(パク・ヨンソン)議員が、苦戦の末に落選して、民主党は未だに衝撃を克服できずにいる模様だ。民主党では、8月24日の無償給食住民投票後にソウル市長補欠選挙が確定すると、直ちに様々な要人が出馬の意向を明らかにし、安哲秀ソウル大学融合科学技術大学院院長と朴元淳野党単一候補の「突風」のような登場で、低調な支持勢力を確認されると、大挙退いた。 その頃、孫代表は、朴元淳候補の招聘を推進したことを知られると、「私たちの候補を出さなければならない」との激しい党内反発を受けたことがある。それ以後、民主党は朴映宣議員を含め、千正培最高委員、朴映宣議員、秋美愛(チュ・ミエ)議員、申溪輪(シン・ゲリュン)前議員などで選挙戦を行った。

孫代表の辞任の意向表明に対して民主党は、金振杓(キム・ジンピョ)院内代表を中心に、党顧問をはじめとする最高委員、国会議員、党員たちの意見を取りまとめる手続きを進める計画だ。しかし、その過程で孫代表の辞任に反対する世論が多かったとしても、孫代表の意思を変えることが出来るかは未知数だ。孫代表はこの日の会議で辞意表明に反対する最高委員たちに、「理解できるが私に任せてくれ」と答えたと伝えられた。

孫代表の辞任が確定すれば、民主党は2ヶ月以内に臨時全国代議員大会を開き、党代表および最高委員を選出しなければならない。代表を新たに選出するまで、昨年の全党大会で選出された最高委員が多数得票順(鄭東泳-丁世均(チョン・セギュン)-李仁栄(イ・インヨン)の順)で代表職を継承して、最高委員たちも全員共に辞任する場合、金振杓院内代表が臨時党代表職を務めることになる。

昨年10月3日に代表職で選出された孫代表の任期(2年)は来年10月まで残っているが、「大統領選挙に出馬しようと思う場合、大統領選挙日の1年前までに辞任しなければならない」との党憲により、孫代表は12月19日(来年大統領選挙1年前)以前に辞任する計画だった。孫代表がより早く辞任の意向を明らかにし、これに合わせて進行される野党統合日程も影響を受けることになる見込みだ。

キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/499178.html 訳 M.S