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たった5万ウォンがなくて苦しむ‘ワーキングプア’青年たちのために

原文入力:2011/09/28 20:55(1734字)
‘十匙一飯セーフティネット’青年連帯銀行 できた
イ・スンジュン記者


市民団体ら、小額貸出・生計費支援 協同組合 準備
組合員は毎月1万ウォンずつの会費…来年 モデル事業 目標


#首都圏の地域文化財団で1年契約を結び映像物を作るVJクォン・テギョン(31・仮名)氏は毎月入って来るはずの80万余ウォンの給与が滞ると「血が止まっった」と言った。「入金が遅れるときに限ってコメがなくなり交通費もなくなりました。たくさん歩きました…。」20代後半で家から独立しシナリオ作家、映像撮影の仕事をした彼は一ヶ月に100万ウォン内外を受け取る働き口を巡り歩き生活費のために借金をしている。彼は「クレジットカードを使わないと決めた結果、あちこちの知人に最近数年間で200万ウォン程 借りた状態だがなかなか返せずにいる」と話した。「友人に50万ウォン借りることも負担になって、銀行で50万ウォン貸してくれと云えば馬鹿にされるし…。たった5万ウォンがなくて困り果てる時も多いのです。」

#保険会社で契約職として仕事をしているイ・某(29)氏は「日常とは違う変化がおきれば緊急事態」と話した。25才から3ヶ月~1年単位でアルバイト・非正規職を数回経験した彼は「100万~130万ウォン内外の月給で家賃と生活費を賄い貯蓄は夢にも考えられない」として「失職も計画的にすべきだ」と話した。彼は「若くして苦労しれば後で楽になるというならば力も出ますが、このようにして5年・10年を生きなければならないとなれば苦しい」とため息をついた。


青年ユニオン・共に働く財団・希望庁が去る6月~8月の間に15~34才の非正規職・アルバイト労働者・就職準備者313人を対象に行ったアンケート調査の結果によれば生活費・住居費など‘不安’を抱えて暮らす‘青春’たちの姿が見える。現在借金があると答えた人は48.5%であり、その平均は1018万ウォンだった。最近1年間、緊急に金を借りた人も30.9%で生活費(51%)・学資金(21%)・住居費12%のために金を借りたことが分かった。 我が国の非正規職の雇用保険加入率は44.1%(去る3月統計庁資料)に比べ、調査対象者たちの雇用保険加入率は37.5%だった。加入者であっても失業給付受給資格条件に満たなかったり、制度をよく知らないために調査対象者の86.5%が失業給付を受け取れなかったと答えた。


そういう状況に対して、これら団体は青年連帯銀行(青年協同組合)設立にとりかかった。これら団体は29日、ソウル、麻浦区(マポグ)、東橋洞(トンギョドン)の共に働く財団事務室で討論会を開き青年連帯銀行の活動方向と設立計画を議論することにした。


青年連帯銀行は会員として加入した組合員が各自毎月1万ウォン内外の金を出し銀行に預け、組合員が緊急にお金が必要な場合、50~100万ウォンまでの小額貸出や生計費を支援する協同組合だ。ソウル、龍山区(ヨンサング)、東子洞(トンジャドン)のバラック住民が去る3月に作った‘サランバン村共済協同組合’や、日本の‘反貧困たすけあいネットワーク’が良い例だ。これらは100~200人の小さな組合を設け出資金を集めた後、お金が必要な組合員に支援している。


青年ユニオン チョ・ソンジュ チーム長は「20~30代の青年層が雇用保険など社会安全網の死角地帯に置かれている状態」として「求職者・アルバイト・契約職など‘ワーキング プアー’のための銀行を作ろうと思う」と説明した。 彼は「2012年のスタートを目標に準備中だ。元金を作るために募金事業を展開し、200人余りの組合員を集め、先ず2000万ウォン内外の資金で始めようと思う」として「エデュマネーなど専門家団体の諮問を受け来年初めにモデル事業を行う計画だ」と話した。 イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498465.html 訳J.S