原文入力:2011/08/29 21:21(1626字)
弁護人 "総理が道端で金を受け取るか"
ファン・チュンファ記者
9億 授受疑惑 最後の証人尋問
ソウル市長 10月補欠選 効果
ムン・ジェインなど野党圏人士 総出動
検察、ハン・マンホ 陳述翻意を追及
裁判結果 10月中旬に出てくる模様
←ハン・ミョンスク前国務総理が29日午前、不法政治資金授受疑惑事件公判に参加するためソウル、瑞草洞のソウル中央地裁に入っている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
不法政治資金9億ウォンを受け取ったという疑惑で起訴されたハン・ミョンスク(67)前国務総理事件はしばらく‘忘れられた裁判’だった。そうするうちに無償給食住民投票の霧散により10・26補欠選挙が確定し、ハン前総理が有力候補の一人として議論され、裁判結果も関心事に浮上した。その間、裁判にこれと言った関心を示さなかった全野党陣営政治家たちが大挙法廷に姿を現したのもこういう状況変化の結果だ。
ソウル中央地裁刑事合議22部(裁判長 キム・ウジン)は29日、510号法廷で最後の証人尋問を行った。昨年9月に裁判が始まった以後、11ヶ月ぶりで、民主党のチョン・セギュン最高委員とパク・チウォン前院内代表、イ・ヘチャン前総理、ムン・ジェイン盧武鉉財団理事長など10人余りの野党圏人士がハン前総理とともに法廷に入った。その間、法廷に姿を見せなかったカン・グムシル前法務部長官も弁護人資格で姿を現わした。
ハン前総理裁判の始まりと終わりは金を渡したというハン・マンホ(50)前ハンシンコンヨン代表であった。弁護人はハン前代表に検察でハン前総理に政治資金を与えたと述べた理由と法廷でこれを翻意した理由などを問い質した。ハン前代表は「検察の助けを受け会社を生かすために偽りの陳述をした」としつつ「作った9億ウォンに対し追及を受ければ横領などで誤解を受けるか心配だった」と主張した。
検察はハン前代表が収監されていた刑務所監房の押収捜索を通じて確保した‘参考ノート1~3冊’と‘手紙草案’等を証拠として提示し、ハン前代表が偽証していると反論した。不法政治資金の伝達場所を検証し関連報告書を作成した捜査官も証人として出てきた。捜査官はハン前代表がためらいなく政治資金を伝達した場所を指定し、ハン前総理のアパートの構造まで詳細に知っていたと述べた。
検察が主張する内容を総合すれば、ハン前代表は2007年3月に現金3億ウォンを準備した後、ハン前総理に「資金が準備できた」と電話で知らせ、ハン前総理は京畿道、高陽市(コヤンシ)風洞の自身のアパートへ今から来いといった。
続けて二人は人影の少ない二面道路で会うことを約束し、ハン前代表は先に到着していたハン前総理の車の後ろに2~3mの間隔をあけて車を停めた。ハン前代表が金が入れられた旅行カバンをハン前総理の車両の後席に入れてあげ「遅くなりました」と話すと、ハン前総理は「かまいません」と話した後、そのまま車を運転し現場を去った。残りの6億ウォンは後日、旅行カバンに入れてハン前代表がハン前総理の家へ直接持って行ったという。
だが、弁護人側は道端で一国の総理が金を受け取ること自体、話にならないと反論した。結局、裁判所はこの日 金を受渡した場所が政治資金を渡すに相応しい場所かを確認するために午後5時から2時間にわたり現場検証を実施した。
この日の証人尋問を最後にハン前総理の裁判は来月19日の最後の被告人尋問と結審を残し、裁判結果は遅くとも10月中旬には宣告されるものと見られる。
ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/493911.html 訳J.S