原文入力:2011/08/11 21:32(1601字)
アン・クァノク記者、キム・グァンス記者、オ・ユンジュ記者
金品授受・順位操作・知り合い採用など 手法も多様
教育庁‘委託’勧誘に "自律性侵害" 反発 拡大
釜山の私学B財団では2008~2010年に教師14人が理事長に5000万~1億ウォンずつを渡し、採用試験紙を渡されて合格した。彼らはは昨年7月に免職となったが、懲戒手続きに問題があったとし裁判所に仮処分申請を出した後、一ヶ月後には復職した。金品を渡して採用された教師が堂々と勤める事態が起きるや釜山市教育庁は強硬姿勢を打ち出した。財団が任用を取り消さなければ今月から教師の人件費を支給しないことにしたのだ。こういう措置は全国で初めての出来事だ。
光州の私学財団C学院は3年前に教師16人を採用する過程であらかじめ目星をつけておいた6人を合格させるため順位を操作した。これは臥病中の理事長が採用議論から排除されたことに不満を抱き、光州市教育庁に監査を要請して発覚した。光州S学院は5年前に教師採用の代価として8人から4000万ウォンずつ計3億2000万ウォンを受け取った理事長の孫が懲役1年6ヶ月の刑の宣告を受けた。金を渡したこれら教師は実力者に寄付金を出すものと思い採用されなかったために問題を提起した。
私立学校の教員採用不正が全国的に絶えることなく続いている。手法も金品授受、順位操作、知り合い採用、斡旋詐欺など多様だ。 私立学校を監督する市・道教育庁は教員採用の透明性を確保するため△公開採用委託△共同試験出題などの方案を探し出している。 だが、私学財団は‘人事権と自律性を侵害する’と不満を表出し教育庁側の提案を無視している。
大邱市(テグシ)教育庁は去る6月、新規教師採用を委託すれば行政的インセンティブを与えるという内容で私学財団20ヶ所余りと了解覚書を結んだ。釜山市教育庁は不正教師の賃金支給を中断し私立学校法の改正を建議すると明らかにした。
ソウル・光州教育庁は筆記・論述・面接の3段階選考の内、一部を教育庁に委託するように私学財団らに薦めた。 筆記で5倍数、論述で3倍数を選んだ後、最終的な選抜権は財団に渡すという内容だった。だが、教育庁に採用の一部を委託した私学財団はソウルで法人全体133ヶ所中、培花(ペファ)女子高・トンチョン学校など2ヶ所、光州では36ヶ所中で世宗高・東明高・世光学校など3ヶ所にとどまった。
忠北(チュンブク)、清州(チョンジュ)の西原学院と清錫学院は1次専攻・教育学試験、2次論述を忠北道教育庁に委託した後、最終3次実技・授業試演・面接などだけを自主的に施行している。 西原学院法人事務局キム・ソンス氏は「採用の客観性・透明性・公正性を確保でき学院内外で反応が良い」として「教育庁に1・2次試験を任せ業務量も大幅に減った」と話した。
国会教育科学技術委員会アン・ミンソク議員(民主党)は「私立学校の教員採用は国民的不信と疑惑の対象」としながら 「まず試験委託、共同試験などを施行し、私立学校法を改正し人事委員会の権限を強化しなければならない」と話した。
パク・サムォン全国教職員労働組合光州支部政策室長は「私学周辺には‘国英数教師7000万ウォン、倫理体育教師 1億3000万ウォン’という風説がささやかれている」として「委託を拒否する私学法人らの下心は今後も志願金を受け取り、改革指向教員の進入を防ごうということ」と批判した。
光州(クァンジュ)、釜山(プサン)、清州(チョンジュ)/アン・クァノク、キム・グァンス、オ・ユンジュ記者 okahn@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/491482.html 訳J.S