原文入力:2011/08/10 20:50(946字)
ムン・ヒョンスク記者
←チェ・スンホ文化放送時事教養局ディレクター
<文化放送>(MBC)が最近チェ・スンホ(写真)時事教養局PD(ディレクター)の<ハンギョレ>寄稿を問題視し、経過書を要求した事実が明らかになり論難がおきている。
<PD手帳>を製作していたチェ ディレクターは去る4日付ハンギョレに‘キム・ジェチョル社長辞表波動が残した教訓’という題名の寄稿をした。彼はこの文でキム社長が辞職願いを出した後に再び選任された過程と手続きを批判し、国民世論の公論の場となるべき公営放送が権力の宣伝の場になってしまったと書いた。
文化放送は去る5日、チェ ディレクターの文の中で「キム社長が支配する文化放送では‘テンチョンニュース’時代も顔負けの事態が起きている」という部分を問題視し、会社の名誉を傷つけたとし経過書を要求した。チェ ディレクターは10日「寄稿は経験を土台に事実を書いたという内容の経過書を提出した」と明らかにした。
これに対してイ・ジンスク文化放送広報局長は「中立性を守り、特定利害集団を代弁する文を載せてはならない報道機関職員が‘テンチョン ニュース’という表現などで会社の名誉を傷つけたので経過書を要求した」として「まだ懲戒委に回付するか否かは確定していない」と明らかにした。
労組は反発している。チョン・ヨンハ労組委員長は「利敵表現物でもない総合日刊紙に載せられた文を問題視するということ自体が話にならない」として「内部の声が外に出て行くことを遮断するための会社の圧力行使」と話した。学界でも批判の声が強い。チョン・ヨンウ世明大教授は「チェ ディレクターの寄稿内容に誤りがあるとすれば、訂正または反論を要求できるが、個人の考えと意見を問題視することは表現と思想の自由を封じ込めることであり、報道機関の存在価値を自ら否定する行為」と話した。
ムン・ヒョンスク先任記者 hyunsm@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/491312.html 訳J.S