原文入力:2011/08/08 22:30(1184字)
クォン・ヒョクチョル記者
地域懸案 このように解く東大門区(トンデムング) 高麗大正門前 再開発
公共施設 建設費 支援も推進
去る7日午後、ソウル、東大門区、祭基洞(チェギドン)136番地(祭基5区域)。電線が垂れた狭い路地は暗くじめじめしていた。‘高麗大正門前’として良く知られたこちらは、大通りを渡れば古い家々が密集し、タイムマシンに乗って1970年代に帰った感じがする。
こちらは高麗大と切っても切れない関係がある。住民たちは高麗大生を相手に下宿屋をしたり自炊部屋を賃貸し、高麗大生は路地裏のマッコリ屋で新入生歓迎会、入隊歓送会などを行った。80年代までは正門前にマッコリ屋20余店が軒を連ね‘マッコリ村’と呼ばれた。
90年代以後、商圏が高麗大安岩(アンアム)病院側に移り、正門前の路地裏にはマッコリ屋2~3ヶ所だけが残った。住民たちの間で老朽化した町内を再開発しようという議論が出てき、2004年に祭基5区域再開発組合設立推進委員会が作られた。だが、最近 東大門区が行った住民意志調査によれば、再開発反対185人、賛成184人で賛否意見が双方互角で拮抗している。
再開発に賛成する側は20~30階建て高層アパートを作らなければなければならないと主張する。再開発推進委関係者は「再開発すれば道路・緑地など公共施設建設費用は住民たちが出さなければならない」として「この費用を高層アパートを作り開発利益を通じて用意するほかはない」と話した。
再開発に反対する住民キム・某氏は「永らく高麗大生を相手に下宿屋をしたり家賃で生計を立てる高齢者の家主が多いが、彼らにアパート一戸だけ与えてもどうやって暮らせというのか」と話した。
ユ・ドクヨル東大門区庁長は 「就任直後から再開発に賛成する住民たちが訪ねてくれば、翌日には反対する住民たちが会いにきたりした」として「住民たちが隣人として仲良く暮らした昔の姿に戻ることを願う気持ちで訪ねてくる彼らの話を傾聴してきた」と話した。ユ区庁長は先月7日、区庁で賛否両側の住民、区議員、区庁公務員などと共に‘区民との対話’を開くなど仲裁に力を注いでいる。
彼は「ソウル市が公共施設を作れば再開発賛成側は開発利益を得るため高層アパートを作る必要がなくなり、大学街の特性を生かした環境親和的な低層住宅方式の再開発が可能になる」として「高麗大と苦楽を共にしてきた祭基5区域の地域特性を生かすためソウル市の積極的な支援が必要だ」と話した。 クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: 訳J.S