原文入力:2011/07/01 10:13(1034字)
ソンチェ・ギョンファ記者
日程さえ把握せず…低い関心 傍証
"車壁は絶対に駄目だという意味ではない" 意味縮小
ソウル広場を車壁で取り囲み封鎖して集会を源泉封鎖した警察力の行使は違憲だという憲法裁判所の決定が下された30日午後にも警察(ソウル市警)は憲法裁判所でそのような決定があったことも知らずにいた。警察の公権力行使が正当だったかを問い詰める事件であるのに、内容はもちろん日程すら把握していなかったわけだ。
このような低い関心に見られるように、警察の集会対応方式は今後も別に変わりはしない展望だ。警察は憲法裁判所の今回の決定について「車壁封鎖が全く不可能だという意味だとは見ない」という反応を示した。
イ・チュング警察庁警備課長はこの日「憲法裁判所の決定内容は車壁を作ってはならないということではなく、車壁を作る時は必要最小限の範囲内とするよう(警察に)判断しろということ」とし「チョ・ヒョノ庁長赴任以後、可能ならば車壁を作らない方向に変化したので、今と大きく変わることはない」と話した。続けて彼は「可能ならば車壁を作る時も、かつてのソウル広場事例のように機動隊バスを活用するのではなく、我々が開発した盾トラックを利用してポリス ラインを作る」とし「去る29日の集会でも最小限の車壁だけを設置した」と付け加えた。‘最小限’という但し書きを付けてはいるものの、今回問題になった機動隊バスの代わりに盾トラックを使うということだ。
警察は車壁を自制しろとの、かつての国家人権委員会勧告も無視した経緯がある。警察庁は2008年に車壁設置など物理力を利用し集会場所への接近自体を遮断する行為を自制しろとの人権委の勧告に対し「車壁は公共秩序破壊行為の遮断のために避けられない」として受け入れを拒否した。
警察内部には今回の憲法裁判所決定の意味を十分に吟味する必要があるという声もあるが、ごく少数の意見に過ぎない。ソウル市内の警察署のある幹部は「車壁は警察が効率的に集会を管理するための方式なので、市民の権利のために(警察の)効率性を減らす側に変えなければならない」と話した。 ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr
原文: 訳J.S