原文入力:2011/06/29 21:08(2151字)
「民心は眼中にもない政府の洛東江(ナクトンガン)事業失望
全野党陣営 民主道政協議会スタートにはやりがい」
チェ・サンウォン記者
精魂込めた新空港誘致 失敗は残念
地域均衡発展“モザイク プロジェクト”完成
大統領選挙挑戦? 道政に専念、まだやるべきこと多い
←キム・ドゥグァン慶南(キョンナム)道知事
「地方自治復活 20年目にして慶南道民が初めて野党圏道知事を選んでくれたのは、その間累積した矛盾を解決せよという熱望の現われだと思います。 それでこの1年は何よりも変化と革新を第一の課題としました。 残りの3年は皆が一緒に幸せな慶南、特権と反則のない社会、したがって公平な機会が保障される慶南、を作ることに最善を尽くし、“3年後の栄光のホームベース”を踏みたいと思います。」
全国の政治的地形を大きく変えた昨年6・2地方選挙で民選5期広域地方自治団体長に当選したキム・ドゥグァン(写真)慶南(キョンナム)知事は、就任1周年を控えた27日<ハンギョレ>と会って1年間の所感と今後の計画を語った。 ハンナラ党の畑といわれる慶南(キョンナム)で野党圏統一候補として出馬し当選して華やかなスタートを切った彼は、政府の4大河川事業と関連して政府と異なる意見を出し、道の事業権を回収した中央政府に対抗して訴訟まで提起する断固とした面を見せた。
-就任1年をむかえる所感は?-
“慶南(キョンナム)地方自治史上初の野党圏道知事の道政に対し、道民の半分は多くの憂慮と心配を持ったと思う。 その憂慮と心配がどれくらい減ったか気になる。 また、期待と希望を持ってくれた道民たちにどれくらい応じられたかということも気になるばかりだ。”
―4大河川洛東江(ナクトンガン)事業と関連して残念さが残ると言ったが-
“民心を尊重する政府ならば、洛東江事業を慶南道から強制回収はしなかっただろう。 (大規模なボ(堰)の建設と浚渫工事をする)洛東江事業により、慶南道民は「洛東江の水が水爆弾となって襲って来はしないだろうか」と心配しながら暮らすことになった。 (政府は)最近の梅雨と台風メアリが慶南地域に大雨を降らせなかったため被害が軽微なことを幸運に思わなければいけない。”
-慶南道(キョンナムド)はどのように対応しているか?-
“慶南道は委託研究により洛東江事業の被害を最小化する方案を引き出して政府に提示した。 政府は今からでも国民と専門家たちの声を傾聴しなければならない。”
-この1年間、キム知事が主導した慶南道政の顕著な特徴として「中央リーダーシップに対抗して地方リーダーシップの声を上げた」という評価もあるが-
“中央政府が不当であれば、地方からでも声を上げなければならない。 地方政府だからといって沈黙してはいけない。 積極的に意見を出し政策提案をすることができるのだ。 この1年間、慶南道は政府の金持ち減税と4大河川事業、分権と均衡発展の後退に対し沈黙しなかった。 地方の声は結局国民と疎外された庶民の声とならざるをえない。”
-この1年で最もよくなかったことは何だと見るか?-
“理由はどうあれ、東南圏経済発展のために大変重要な新国際空港誘致に失敗した点だ。”
-よくやったと思うことは?-
“自慢できるようなことはないようだが、行政公開を強化した点、道民との疎通構造を強化した点、全野党陣営と市民社会団体で構成された民主道政協議会をスタートさせた点、住民参加予算制の導入を推進した点などを挙げたい。”
-執務2年目を迎えるが、特に重点を置いて推進する事業は?-
“慶尚南道の18の市・郡の個性と特色を生かしながら同時に慶南全体を調和して発展させる「モザイク プロジェクト」の完成に努める。「大蔵経千年世界文化祝典」と「国連砂漠化防止当事国総会」という二つの大きい行事も成功裡に行なわなければならない。 砂漠化は全地球的問題だ。 パン・ギムン国連事務総長を招請し、また最近砂漠化が急速に進行している北朝鮮の要人も招請する計画だ。”
―来年の大統領選挙に挑戦するのではないかという話も出ているが-
“慶南道政を引き受けて1年にしかなっていない。 よい道政を行なって良い評価を受けてこそキム・ドゥグァンの政治的未来があると思う。 私を過分に評価してくれるのは有難いが、まだやるべき仕事が多いから道政だけに専念する考えだ。”
-いわゆる“親盧グループ”の核心の一人として、最近大統領選挙と関連して出ている“ムン・ジェインの役割論”についてどう思うか? ―
“ムン(ノ・ムヒョン財団)理事長が判断すべきことだが、来年の総選挙と大統領選挙で政治地形の変化を引き出すことを期待している。 私も力を添えるつもりだ。”
昌原(チャンウォン)/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr ,写真 慶南道 提供
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/485155.html 訳A.K