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地震が起きたみたいに…尚州堰 堤防300m 削られる

原文入力:2011/06/27 10:34(1577字)
パク・チュヒ記者

4大河川工事区間 台風被害
堤防上の道路 一部流失…錦江7工区構造物も崩壊
環境団体 "浚渫で流速速まったせい…さらに大くの被害 憂慮"

←梅雨前線と台風メアリがによる集中豪雨で増えた川の水で堤防300mほどが削られた慶北尚州市の洛東江33工区で26日午後、関東大パク・チャングン教授が記者と市民団体会員たちに状況を説明している。 崩壊が進む堤防の後に尚州堰が見える。 尚州/イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

梅雨前線と台風メアリの影響で増えた荒々しい川の水で4大河川事業工事区間各地で削られ流されるなど事業開始時から憂慮されていた洪水期の被害が相次いだ。
慶北尚州市4大河川事業33工区の尚州堰の堤防が300m程にわたり削られた。尚州堰を基準に堰のすぐに左側に連結されているこの堤防は先月初めに降った雨ですでに100m以上が流失した状態だった。今回の雨で再び傾斜面が削られ、一部区間は土がそっくり崩れ落ちガランと空いてしまった。傾斜面が流された堤防上の道路の一部も崩落した。

ファン・インチョル緑色連合4大河川現場チーム長は「尚州堰は可動堰部分が洛東江の左に片寄っており、この付近を通過する川の水流が速まった」とし「このように強くなった水流が堰の左側堤防を侵食させた」と話した。ファン チーム長は「先日の雨で削られた部分が今回の雨で更に深刻に削られたので、今後の洪水期に侵食が続けば堤防崩壊の恐れがある」と主張した。

これに対し国土海洋部は26日、説明資料を出し 「護岸保護石積み工事をしている最中に今回の集中豪雨でえぐられた」とし「早急に補強工事をする計画」と明らかにした。尚州には去る24日、一日の降水量が144.9mだったが、22~26日の間の一日当たり降水量は15.7~53.8mmを記録するのに留まった。

4大河川事業錦江区間も各地で台風で崩れた。25日昼12時30分、忠南、公州市、双新洞の錦江街路樹道付近のコンクリート水路構造物の内 15mが崩壊した。水路の底を浚渫し積み上げた土砂も一部流失した。両水里では錦江7工区工事を受け持っている農漁村公社が双新洞から錦江へ流れる河川を拡張し水路構造物を補強したところだ。大田忠南緑色連合が現場を点検した結果、水路に接していた土砂が急流のために流失し土砂斜面を包んでいたコンクリートが剥がれたことが確認された。

また、川床保護石積みを設置し水路を直線化した公州月松川 合流部、公州 山林博物館前左側斜面、公州 大橋川の橋脚川床保護石積みなども崩れたり一部被害を受けたことが確認された。

これに先立ち最近、堰の中央部がV字形に落ちた公州維鳩川合流部は流れが波打つほどの激流となった。堰の崩壊原因を巡り、公州市は浚渫で水流が速まり数十年間にわたり安全だった堰が落ちただけに政府や4大河川施行社が責任を負わなければなければならないと主張している。

環境団体は浚渫により川床が低くなり水流が速まった上に、工事区間が急傾斜の斜面であり今後も同様な被害が集中するだろうとして憂慮している。

大田忠南緑色連合ヤン・フンモ処長は「双新洞水路の場合、工事していない反対側斜面には被害がない点から推測し、水路と本流浚渫により水流が速まり斜面が流失したと見られる」として「梅雨の雨とまた別の台風が近づけばこのような被害が相次ぎ規模も大きくなるだろう」と話した。 大邱、大田/パク・ジュヒ、ソン・インゴル記者 hope@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/484531.html 訳J.S