原文入力:2011/06/26 21:01(860字)
イ・ジョンエ記者
"韓国主流マスコミは無視" 批判
希望バスなどの動きも報道
フランスの有力日刊紙<ルモンド>は25日付(現地時間)紙面に‘韓国で整理解雇に対抗しクレーン上で6ヶ月間籠城’という題名の記事を出し、韓進重工業 初の女性溶接工であり解雇労働者でもあるキム・ジンスク氏の事情を紹介した。
新聞は韓進重工業の大量整理解雇に抗議するキム氏の高空示威の理由と現在の状況を報道し「韓国は質の高い自動車と電子製品の生産で有名な国だが、依然として‘財閥’というシステムの中で社会的な対話が無視され暴力的な葛藤に変質したりもする国」と伝えた。
主流言論がこういう現実を無視しているという点も指摘した。<ルモンド>は「示威が6ヶ月も続いているのに、韓国の主流言論からは長らく無視されている」として「ただし中道左派指向の<ハンギョレ>だけがそれに対する関心と支持を呼び起こしている」と報道した。
新聞は俳優キム・ヨジン氏らの‘希望バス’支持訪問が「違う次元の動きを呼び起こした」と見た。「主流言論は負傷者と暴力に焦点を合わせた報道だけをしてきたが、ツイッターではキム・ジンスクを支持する人々が駆けつけて対照的だった」ということだ。
だが<ルモンド>はかつて韓進重工業でキム・ジュイク、クァク・ジェギュ氏らの労働者が自ら命を絶った後に「交渉が可能になった」という点を指摘し「こういう緊張は今も緩む気配を見せていない」と伝えた。
今回の報道は韓進事態を外国に知らせるためのネチズンたちの活動による結実だ。ネチズンはこの間、英文記事と動画を製作しフェイスブックやツイッターなどに掲載する一方、外国の言論記者たちに情報を提供してきた。
イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr
原文: 訳J.S