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[単独] ‘三星事件’ 全員合議体 回付, 裁判所変更 前 予め結論

原文入力:2009-02-25午前08:54:22
最高裁2部で決定…‘原点再審理’で白紙化
最高裁判事 裁判権 不正指摘…“事例もない”

キム・ナムイル記者

訴部改編前、三星エバーランド転換社債(CB)安値発行事件を受け持っていた最高裁2部がこの事件を最高裁の全員が参加する全員合議体に送るという結論を出そうとしたことが一歩遅れて明らかになった。しかし最高裁は以後、全員合議体回付手続きを進めず去る18日改編により変わった合議部で三星事件を再論議するという方針を明らかにした。

最高裁2部所属ヤン・スンテ,パク・シファン,パク・イルファン,キム・ヌンファン最高裁判事4人は先月中旬この事件に対する一致した結論を下すことは不可能だと判断し、事件を全員合議体に回付することに決めたことが24日確認された。ホ・テハク(65)・パク・ノビン(63)前エバーランド社長が起訴され控訴審でも有罪が宣告されたこの事件は2007年上告がなされた。

これに伴い、この事件とエバーランド転換社債事件という争点を共有しているイ・ゴンヒ(67)前三星グループ会長事件も全員合議体回付が避けられない状況だった。大法院関係者は「当時1部に係留されたイ前会長事件は審理がより多くなされたホ・パク前社長事件の処理方向を待っていたので2部事件が全員合議体に回付されるならば当然イ前会長事件も全員合議体で一緒に議論するというのが決まった手順だった」と話した。

しかし大法院は2部最高裁判事らの合意結果にもかかわらず、ホ・パク前社長事件を全員合議体に回付せず訴部改編により主審のキム・ヌンファン最高裁判事が1部に移動し事件を1部に再度割り当てた。イ前会長事件は1部から2部に移された。

しかし大法院は事件を訴部で再び審理すると明らかにし、事実上全員合議体回付結論の白紙化方針を表わしている。大法院関係者は訴部改編にともなう三星事件処理方向に対して「最高裁判事構成が一部変わり、三星事件を最初から再議論することになった」として「全員合議体回付可否は新しい裁判所が審理した後に決めるだろう」と明らかにしたことがある。これは先月ホ・パク前社長事件の全員合議体回付決定を握りつぶすことで、最高裁判事らの裁判権を否定したという指摘も出ている。

ハン弁護士は「事件を全員合議体に送ることにしておいて、裁判所改編を理由に再び訴部で議論した事例は聞いたことがない」として「三星事件処理に対する最高裁の態度は納得し難い」と話した。 キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/340762.html

原文: 訳J.S