原文入力:2011/06/20 19:05(1091字)
オ・セフン ソウル市長が昨日ソウル市議会定例会に出席した。昨年12月、民主党主導の市議会が無償給食条例案を通過させたことに抗議する意で出席を拒否し半年ぶりに帰ってきたのだ。これで市長と市議会の関係は正常化したが、今後より大きく本格的な葛藤に入り込んだようだ。オ市長が市議会での挨拶で論議をかもしている無償給食住民投票と‘漢江ルネサンス事業’を強行するという意向を明らかにしたためだ。一言で‘独善と強情の疾走’を止めないという声と聞こえる。
小学校全面無償給食に対する住民投票はハンナラ党内でも呼応を得ることができない無謀な試みだ。ファン・ウヨ院内代表さえオ市長の中央党次元の支援要求に難色を示したと知られた。
特に無償給食のような普遍的福祉サービスの実施可否は、ソウル市長の裁量権外のことだ。ソウル市民の意見は昨年6・2地方選挙を通じて全面無償給食を公約に掲げたクァク・ノヒョン教育長の当選ですでにある程度確認されている。いくらオ市長が選挙の時から無償給食に反対したとしても、ソウル市が690億ウォンだけ出せば可能な無償給食を阻むために、すでに投じた途方もない広告費に加え180億ウォンを越える投票費用をまた使うことを誰が正常と感じることができようか。
漢江ルネサンス事業を継続推進するという方針は、より一層無謀な強情と見える。市議会と市民団体はもちろん、監査院までが立ち上がり是正を要求したにも関わらず、オ市長は強行意志を曲げていない。この事業には5年間に6兆ウォンを越える資金が投入されるだけに、監査院の指摘のとおり経済的妥当性を検証せずにゴリ押しすれば途方もない財政浪費を招く。また、環境破壊や漢江橋梁の安全問題なども後に続いている。
オ・セフン市長が去る6ヶ月間、市議会に‘ストライキ示威’を行っている間に市政は跛行に陥った。彼の欠席により100件余りの条例案審議が延ばされ、2010会計年度決算案と2011年予算案審査もなされなかった。市予算は予備費を操り上げ転用するなど変則で執行された。オ市長はこういう跛行を終え、今後は‘疎通と妥協の時代’を開くと市議会に約束した。それなら争点懸案について代議機構の枠組みの中できちんとした討論を行わなければならない。疎通と妥協を成し遂げるには何よりもオ市長の閉鎖的姿勢を直すことが先だ。
原文: 訳J.S