本文に移動

完工後にも‘金食い虫の4大河川’…年間維持費 2400億~1兆ウォン

原文入力:2011/06/15 22:47(1579字)
パク・ヨンニュル記者

従前の河川維持費 250億と比較‘予算 10倍 急増’
カン・キガプ議員 "利子費 4千億 含んでいない…総額 7千億"
運河反対の集い "農耕地浸水費など勘案すれば1兆"

←政府が4大河川事業を展開している慶北尚州市、尚州堰建設現場の下流にある洛東江支流の屏城川が洛東江本流と出会う合流地近隣で先月31日、掘削機が浚渫作業をしている。洛東江を守る釜山市民運動本部は 「この区間では昨年、臨時防水堰を設置し浚渫を終えたが、上流から流れてきた土が再び積もり、再度、浚渫をしている」と明らかにした。洛東江を守る釜山市民運動本部提供

4大河川事業が結局‘金食い虫’になるという憂慮が現実化している。政府は4大河川事業を完工した後にも毎年2000億ウォンを越える予算が維持管理費用としてかかると推算したが、専門家たちは実際の必要予算は5800億ウォンに達すると見ている。

国土海洋部は今年に工事が終えられる4大河川の維持管理のために、従来より10倍程増えた年間2400億ウォンの予算を投じる4大河川維持管理方案を去る10日、李明博大統領に報告したと15日明らかにした。ホン・ヒョンピョ国土部水資源局長は「堰・水辺・生態公園など従来より管理範囲が広くなり維持補修費も増加することになった」と説明した。

国土部は堤防・低水路などの施設管理と堰・洪水調節地の管理に1000億ウォンの国家予算を投じる方針だ。残り1400億ウォンは地方自治体が遂行する4大河川親水施設および4大河川以外の国家河川維持補修に配分するものの、国家と地方自治体が分担することにした。国土部はまもなく企画財政部と協議して国庫支援金額を最終確定した後、次の国会に予算審議を要請する計画だ。国土部はまだ予算が確定していないという理由で項目別び詳細内訳は明らかにしなかった。

←運河反対教授会推算 4大河川 年間運営費

しかし専門家たちは実際には4大河川維持費用が政府が推算したよりはるかに多くかかると推定している。河口堰と農業用貯水池、下水処理場など環境基礎施設維持管理費が含まれておらず必要予算が相当部分縮小されて推定されているということだ。国土部関係者も「既存施設補強や、環境基礎施設維持管理費などは除いた」と話した。

カン・キガプ民主労働党議員は国土部資料を土台に分析した結果、4大河川事業運営費だけで毎年2300億ウォンがかかり、事業費8兆ウォンを政府の代わりに支払った水資源公社に毎年払う4000億ウォンの利子費用などを加えれば年間維持費用は7000億ウォンに達すると主張した。

4大河川浚渫で川底を根本的に暴いたために発生する再堆積現象で発生する維持浚渫費用と堰建設による農耕地浸水、既存修理構造物の機能喪失、逆行侵食などを考慮すれば維持管理費用は天文学的に増えるだろうというのは専門家たちの分析だ。運河反対全国教授会は去る3月、4大河川維持管理費として△河川構造物維持管理費1618億ウォン△川床維持浚渫費612億ウォン△生態河川維持管理費934億ウォンなど毎年5794億ウォンがかかり、水公利子補填費まで含めれば毎年1兆ウォンがかかるだろうと推定した。パク・ジェヒョン仁済大教授(土木工学)は 「4大河川事業は開始はしたが決して竣工できない事業」とし「政府は4大河川維持管理費の項目別詳細内訳を公開しなければならない」と話した。

パク・ヨンニュル記者 ylpak@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/482936.html 訳J.S