原文入力:2009-02-23午後09:19:44
全数評価・成績公開・人事連係 方式そのまま
専門家たち “点数競争継続すれば不正行為なくならない”
ユ・ソンヒ記者
←一斉試験に反対する青少年たちが23日午前、ソウル,西大門区,ソウル市教育庁前で一斉試験成績表を受け取って感じた心情を書いた手立て札を持ち一斉試験の廃止を要求している。彼らはこの日から来月10日に予定される一斉試験に反対する座り込みに入った。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr
全国的に成績操作,成績水増し,成績が悪い学生の試験からの排除などが明らかになり、学業達成度評価に対する不信が深まっているが、政府は“採点方式などを改善する”という言葉だけを繰り返している。これに対し専門家たちは「家を誤って建てて地盤が崩れるところへ屋根だけを直すような取り繕い策”」批判している。
イ・ミョンバク大統領は23日午前、全国に放送されたラジオ演説を通じて「学業達成度評価が学校別に初めて施行してみたら、一部に問題があったが明らかなことは正確な学力評価資料を持ってこそオーダーメイド型の教育政策をきちんと立てることができるという事実」としながら一斉試験を今後も実施するという意向を明らかにした。アン・ビョンマン教育科学技術部長官もこの日、国会教育科学技術委に出席し「主観式採点の非一貫性など誤りの可能性がある」としつつも「電算を通じた集計・報告など評価システムを改善する」と話した。過程上の問題点は認めるが全数評価原則は継続維持するということだ。
しかし専門家たちは、採点方式を変えるとしても全数評価と成績公開、これと連動した予算支援と教員人事が続くならば成績が劣る生徒の排除など非教育的な形態が繰り返されるほかはないと指摘する。キム・ジンウ良い教師運動政策委員長は「点数に現れた結果だけで学校の努力有無を判断するならば、運動部・学力未達者など勉強できない生徒の点数を除いたり試験監督を緩くして点数を上げるなどの不正行為は続くだろう」と話した。チョ・サンシク東国大教授(教育学)も「基礎学力未達生徒を‘点数を下げてしまう落伍者’程度に取り扱い、未達者を減らそうと試験当日の不正行為を許したり、問題を流出させるなどの深刻な非教育的形態に教師と教育庁が参加する最悪の状況も発生させかねない」と憂慮した。
試験を通じた線引きが強要されれば、点数を上げることのみに汲々として、学校教育の根本趣旨が毀損されるという批判も相変わらずだ。ソン・ギソン カトリック大教授(教育学)は「全数評価を固守するならば、学校は問題解答式教育で試験に備えることにだけ没頭することは明らかだ」として「そうなれば教育過程は無視され全国の学校に画一的な教育だけを強要する結果を産むだろう」と語った。
こういう理由から専門家たちは全国単位試験を行うにしても無作為標本評価方式が望ましいと助言する。ソン・キソン教授は「標本調査をするにも標本学校を試験直前に公開する‘無作為標本’方式を選ばなければならない」として「残りの学校の採点および結果は担任教師に任せ日常的な学生指導資料として活用するようにしなければならない」と提案した。
一方、正しい教育のための全国父母会などの教育団体は、この日教科部とソウル市教育庁前で記者会見を行い一斉試験の廃止を要求した。これらは来月2日‘一斉試験反対父母宣言’記者会見を始め、試験当日の体験学習に行かせたり子供の登校拒否運動などを広げる計画だ。
ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr,映像キム・トソン ディレクター