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‘授業料 ロウソクのあかり’と手を握る 6・10世代

原文入力:2011/06/08 19:48(1310字)
イ・ムニョン記者

87年‘路上の闘士たち’
子女の授業料闘争 連帯
父母の集い 9日発足

←‘授業料と教育費を心配する父母の集い’チョン・ミョンス代表(右側)が8日午後、子息のジヨン氏とソウル、冠岳区、ソウル大校庭で授業料問題を巡り話を交わしている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

8日父親の携帯電話がひっきりなしに鳴った。「9日、国会議事堂階段前だ。遅れないように」電話機がぶるぶる震える度に父親は重ねて頼んだ。父親の無作為呼び出し携帯メールに数年間連絡が途絶えがちだった父親の友人が了解の旨を送ってきた。
24年前、街頭に出た父や母たちが再び街頭に立つ。‘石ころ’の代わりにロウソクのあかりを持って、‘独裁打倒’の代わりに‘半額授業料実現’を叫ぶ。1987年6・10抗争の時、大学3学年(翌年に全国大学生代表者協議会副議長と延世大学校総学生会長歴任)だった父親の チョン・ミョンス(46)氏は2011年‘授業料と教育費を心配する父母の集い’(授業料父母の集い)代表として6・10をむかえる。「民主化のために立ち上がった父母が今度は子供たちの授業料問題を解決するために乗り出さなければならない時」という理由からだ。

父親も暗鬱な時代を生きたが、息子たちの世代とは違った。父親の世代は民主化のために戦いながらも授業料と就職の心配はあまりしなかった。息子の世代は大学に入学した瞬間から授業料と生活費の用意、スペック積み、就職の心配の連続だ。父親世代は今が暗鬱だったが、息子世代は未来が絶望的だ。チョン代表は「授業料という荷物を背負っている以上、子供たちだけでなく我ら自らの将来も暗い」と話した。

チョン代表の息子ジヨン氏(ソウル大2学年)も「現在の大学生は授業料に悩んで生活費の心配をして、他のところへ眼を向ける余裕がない」として「ハンナラ党の授業料政策のとおりならば成績がB以下に落ちないために高校生の時よりきびしい競争に追いやられるほかはない」とうなずいた。

10日に予定された大規模ろうそく集会は24年という時差を跳び越え、父母の世代と子供世代がお互いの熱望を共有する席になると見られる。過去に手順を踏んだ民主主義のために情熱を捧げた父母の世代と現実の壁の前で苦しんでいる子供世代が半額授業料の実現と就職難解消のために声を集めることにしたわけだ。

授業料父母の集いは9日午後、国会で公式発足式と授業料闘争宣言式を開き、‘条件なき半額授業料実現’を促す計画だ。チョン代表は「10日 ロウソクのあかり行動に父母が最大限参加するようにした後、1人示威とろうそく集会で半額授業料の6月定期国会実現のために力を集めるだろう」と明らかにした。彼も10日、息子の手を握りろうそく集会現場を訪ねる。

イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/481835.html 訳J.S